沢登り@鈴鹿  焼合谷~赤坂谷上流部周遊

山行名 沢登り@鈴鹿  焼合谷~赤坂谷上流部周遊
日時:2022年6月25日(土)-26日(日)
メンバー:K田、T橋ゆ、T橋ひ、H岡、M野、O崎、Sモア
ルート:
25日:09:27長坂コース登山口-09:50堰堤入渓点-11:20 490m二股- 13:10760m二股-14:46釈迦ヶ岳-15:50赤坂谷950mC1
26日:07:10C1-08:00仙香谷乗越ポイント-09:00赤坂谷出合-10:40仙香谷乗越ポイント-11:30C1 12:00-12:32釈迦ヶ岳
-13:07東尾根-16:19長坂コース登山口

 

25日 明るく楽しい焼合谷(少し長め)
今シーズン初の泊り沢。当初は奥美濃方面を予定していたが、北陸方面は天気が芳しくないので、K田さんが組み立ててくれた鈴鹿の沢へ行くことに。

早朝に山科に集合し、新名神で鈴鹿を目指し尾高高原のキャンプ場まで。
下の方の駐車場で準備をしていざ出発。
しばらくは、しっかりと舗装された林道歩き。釈迦ヶ岳の登山口、魚止めの滝、第一堰堤を見送り、入渓点の砂防堰堤まで。

堰堤を越えると早速小滝が現れ、鈴鹿らしい花崗岩の岩盤質の沢となる。
次々と出てくる小滝を楽しく超え、鈴鹿エメラルドの釜で泳ぎ、遺跡のようなナメを楽しみながら、わいわい進んでいく。

屈曲を越えた標高500m付近に2段8mの滝が現れる。初心者や久々のメンバーもいるということで、一応ロープを出す。水流に沿って出足をへつり気味に登り、1段目を越えたらあとは簡単に上に抜けられる。

その後も、ナメや小ゴルジュ、小滝が適度に連続し飽きさせない渓相が続く。
どれも簡単でロープを出さずに進んでいける。

そんなこんなで、760m二股付近まで。この辺りだと水量は大分少なくなり、斜度がましてくる感じ。
右股、左股どちらからでもピークを目指せるが、今回は参考にした記録のとおり左股を詰めて、沢型地形がなくなったあたりから右股に移るルートをとる。

左股に入ってすぐ狭まったところに滝が懸かる。
今回のメンバーだとロープを出すか迷うところだが、スリングを出して簡易的に確保するのにとどめる。岩が脆いので注意が必要。

この滝を詰めるとガレガレの沢を詰めることになる。浮石落石に気を付けながら慎重に高度を稼いでいく。
950mくらいで沢地形がなくなるので適当に右股に乗り移る。
右股はまだしっかりとした沢なかんじで、左股と比較するとガレている感じはしない。最初から右股でもよかったかもしれない。

左股も稜線直下はかなり急。ブヨにまとわりつかれながらズルズルする急斜を灌木を頼りに登っていき、やっとこさ稜線へ。一息ついていると、ついてきたのかブヨにたかられるので釈迦ヶ岳の山頂へ。
伊勢湾方面が見えていい感じ。ピーク写真を撮って赤坂谷上流部へ。

さくっと沢地形に下ろしていき、踏み跡なんかも歩きながらテンバ適地を求めて標高を下げていく。
いくつかいいポイントがあったが、最終950m付近を宿泊地とする。

タープを張っているとなんと夕立が降ってくる。止むまでのんびりしようかとも思ったが、焼合谷から連れてきてしまったのかブヨがいっぱいいるので、どうせそのうち止むだろうと思いながら薪集め。
湿った広葉樹ばかりだったので、うまくつくか少し心配したが、なんとか焚付一本で点火することに成功。煙の力で虫を追っ払う。

そのうち雨も止み、火もどんどん大きくなっていい感じだ。
そうとなれば、おなかもペコペコなのでご飯を作るのみ。晩御飯のメニューは茄子とベーコンのトマトパスタ。
M野さんはなんとフライパンを荷揚げしていてびっくり。紙パックのサングリアも出てきて二度びっくり。
おいしいパスタにお腹に収めるころには辺りも暗くなってくる。いつもどおりマシュマロやウィンナーを炙り、K田さん作の焼きリンゴも食べ、締めくくりは花火。楽しい夜は更けていく。

26日 赤坂谷上流部周遊へ
5時起き6時半出を目指したが、結局なんやかんやで7時過ぎ出となり、ちょっと反省。朝ごはんはたっぷりに中華粥、かゆうま。

今日は赤坂谷の上流部をぐるっと回るコース。
765m二股までは沢沿いの道を下ろしていく。概ね左岸についているが、トラバース気味になるようなところは、右岸の植林内を歩くと楽なところもあった。
770m二股付近には林業関係だろうか、小屋が崩れた跡があった。
765m二股は開けていて、最高のテンバ、なぜかやかんがぶら下がっている。

ここから仙香谷へのっこして、赤坂谷出合を目指す。乗越部分はしっかりとした道はついていた。
特になんてこともない沢を下ろしていって赤坂谷出合へ。

出合からは明るく開けて赤坂谷の上流部のハイライトへ。
少し進むと釜があったので泳いだり飛び込んだりして遊ぶ。
いつもの二条の滝は左岸からさくっと越えていく。

この滝を越えるといよいよ川幅いっぱいのナメ滝帯となる。何度来てもいいところだと思う。一歩一歩楽しみながらナメ滝を登っていく。
一気に抜けてしまうのももったいないので、途中で一休み。会員のA島さんのところの羊羹に舌鼓を打つ。

いつもはツメカリ谷にのっこしてしまうので、乗越ポイントから上は当然未踏。
どんな感じかと思っていると、時折ナメを交えた穏やかな平流。天然林ではないが、奥美濃の上流部のような癒しの渓相が続く。

そんなこんなで、再び765m二股へ。ここからは道を交えつつテンバへ戻る。
荷物を撤収がてら一休みして、沢筋ではなく尾根を使って一気に稜線を目指す。
30分ほどで二度目の釈迦ヶ岳へ。昨日よりは少し曇りがちか。

昨日詰め上がったところから東尾根ルートを下ろしていく。
出足がめちゃめちゃ急で、緊張するので慎重に下ろしていく。100mほど下ろすと斜度もましになるが、いかんせん暑くなってくる。

2日間の疲労も蓄積するなか、順調に高度を落としていき、尾高山の登り返しポイントまで。
登り返しだるいなと思っていると、登山者が降りてくる。聞くと少し先で沢に降りて帰るということ。
焼合谷に下ろしたら昨日来た道だし楽に下降できると考え、戻った470mコルから沢に向かって下ろしていく。

それなりに急な砂礫のルンぜ状だが、砂礫が深く堆積していてそこまで怖く感じない。ルンゼを挟んで二手に分かれ、沢型に下ろし切る手前が急なので、ルートを探していると右岸側を下降していたM野さんが滑落してしまう。
掴んだ木が折れて頭を下にするように5mほど落ちて、木に当たる形で止まる。

すぐに駆け付け状況を確認すると、右腕を強打したようだ。幸い骨折ということはなさそう(下山後の診断は打撲)で、他に目立った怪我もないようなので、水を飲んだりして落ち着かせ、ザイルを張って、空身で沢床まで下ろす。
痛み止めとロキソニンテープで対処し、少し冷やす。
地図にある林道を探してみるが見つからないので、結局沢中を堰堤まで下降する。
念のため、空身のままで下降。派手に落ちた割には、大きな怪我がなかったのは本当に幸いだった。

そんなこんなで沢中を堰堤まで進み、あとは林道で車まで。
各人 いろんなところからヒルが出てき3名が吸血被害。まぁ鈴鹿らしいといえば鈴鹿らしい。
下山後はグリーンホテルで汗を流し、京都への帰路についた。

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