秋の例会山行@イブネ
秋の例会山行@イブネ
日時:2018年10月20日~21日
メンバー:T村 H田 M浦 M田 T永 U田 N宮 Y本 H田 H岡 T町 O崎 N部 A本(見) Aンディ(見)
ルート:20日/朝明駐車場 9:00-10:00 (小休憩) 10:05-10:25 渡渉地点-10:58 中峠 11:05-11:30 大瀞-11:40 渡渉地点 11:55-12:00 タケ谷-ヒロ沢分岐-12:40 お金明神-12:58 お金峠 13:05-13:30 作の峰-14:35 (小休憩) 14:42-14:57 クラシ-15:00 幕営地
21日/ 幕営地 7:00-7:17 イブネ-7:30 佐目峠-7:50 杉峠の頭-8:00 杉峠 8:05-8:25 (小休憩) 8:32-8:45 御池鉱山旧跡-9:18 小峠分岐-9:25 渡渉地点-9:44 コクイ谷出合-9:50 引き返し-9:55 コクイ谷出合 10:04-10:21 上水晶谷分岐-11:00 タケ谷分岐-11:07 根の平峠-11:54 伊勢谷小屋-12:03 朝明駐車場
20日 朝明渓谷からお金明神を経てイブネへ
昨年は残念ながら雨天中止となった秋の例会山行だが、今年は晴天に恵まれ、総勢15名で昨年行けなかったイブネを目指すこととなった。
朝明渓谷の駐車場を出発。
8月は大勢の家族連れで賑わっていたが、すっかり静かになり、登山者以外の姿はない。
まずは中峠を目指す。
谷筋の取り付きが少し分かりにくかった。
どうやら本来の道が崩落してしまっているようだ。
中峠に着くと一気に視界が開け、伊勢湾方面が見渡せて気持ちがいい。
ここから神崎川へ一旦高度を下ろす。
大瀞の橋は崩壊しており徒渉が必要なことは事前に調べていたが、徒渉点を探すのに少し手こずった。
「この先の鉄橋は~」の看板下部の「本流へ→」が草で隠れてしまっていたが、気づいて徒渉点へ。
ここで徒渉をする。このときは水が少なかったので大きな問題はなかったが、水量が多いと少し厄介かもしれない。
徒渉点から下流側はゴルジュになっていた。
それにしてもA本さんの100Lザックは見応えがある。
一体何が入っているのだろうか。
大トロはカタカナで書くと食欲をそそる。
ここからお金明神方向へ、地図上にないルートに入っていく。
お金明神は人によっていろいろな顔に見える不思議な岩だった。
斜度のきつい登りをお金峠へ。
お金峠からは稜線上をイブネに向かって登っていく。
ところどころ、展望の開ける場所があり、鈴鹿の山懐にいることを実感する。
アップダウンを繰り返してイブネに近づいていく。
もう少し晴天を期待していたが、曇天と強風からなかなか好転しない。
クラシジャンダルムはよく分からないうちに通り過ぎてしまったようだ。
と、突然、感じのいい尾根に出る。
ついに、イブネ・クラシの台地に出たようだ。
苔に覆われた山上大地。噂に違わぬ不思議な土地である。
イブネまで行って幕営の予定だったが、強風のためイブネ手前の樹林帯で幕営することとする。
今回はジャンボ×2と睡眠用におろしたてのニューテント、カミナドーム4が出動。
イブネ北端から南方向を見ると、左手に琵琶湖、右手に名古屋市が見える。
この贅沢な光景もイブネの魅力だろう。
夕陽が西の空に沈んでいく。
東では名古屋市に街明かりが灯り始める。
いつまでも見ていたいところだが、肌寒くなってきたのでテントの中へ。
A班の晩ご飯はすき焼き、B班はキムチ鍋だ。
美味しいごはんに心も身体も暖まり、楽しい夜は過ぎていった。
21日 朝の大展望と鈴鹿の紅葉
翌朝、朝食を食べ終わると空が真っ赤に染まっていた。
名古屋市の街明かりはまだ朝の訪れを拒むように輝いている。
伊勢湾の向こうから陽が昇ると、辺りに一気に光が廻る。
名古屋市の向こう、おそらく南アルプスの上に、富士山がちょこんと顔を出していた。
出発の前は恒例のM田体操(みんな真似をしてるだけだが)。
佐目峠のお尻岩は意外と小さかった。
杉峠付近まで来ると、正面に雨乞岳が大きい。右手には綿向山。
杉峠から東へ向きを変え、谷筋を下りていく。
この道は谷の南側をトラバースして行くため、陽光がとてもいい角度で射し込んでくる。
下り始めてしばらくすると、石垣がちらほらと現れる。
御池鉱山はかつて、銀や銅を算出していたらしい。
数百人が暮らし、小学校まであったというから、よほど活気があったのだろう。
お金明神などの名称は、こうした鉱山に由来するものだろうか。
この大きな実。現地では分からなかったが、調べてみると朴の木の実のようだ。
ところどころ崩落していることもありルートがわかりにくいところもあったが、その都度、みんなでルーファイしながら進むのは楽しくも心強い。
根の平峠からはひたすら下って朝明渓谷に無事下山。
これにて、2018秋の例会山行は無事終了です。
総勢15名で憧れのイブネでテント泊。
沢沿いあり、やせ尾根ありのルート変化も楽しく、良き山行となりました。
そしてイブネは、「鈴鹿の奥座敷」の名にふさわしい別天地でした。
また季節やルートを変えて訪れてみたいと思います。