雪山登山 @南アルプス・茶臼岳

山行名:雪山登山@南アルプス 茶臼岳 (上河内岳への縦走は断念)
日 時:2018年3月30日(金)夜発~4月1日(日)
メンバー: N部 O崎 I塚(記)
行程:31日 沼平7:28 – 8:10畑薙大吊橋8:19 – 8:45ヤレヤレ峠9:01 – 9:56ウソッコ沢避難小屋10:16 – 12:08横窪沢小屋12:35 – 16:25茶臼小屋16:29 (泊)
4日 茶臼小屋5:25 – 5:58茶臼岳6:08 – 6:27茶臼小屋7:16 – 8:42横窪沢小屋9:01 – 10:05ウソッコ沢避難小屋10:18 – 11:13ヤレヤレ峠11:22 – 11:41畑薙大吊橋11:46 – 12:32沼平

 

上河内岳、聖岳などが並ぶ南アルプスの主稜線

1月に計画した上河内岳&茶臼岳の山行は流れてしまったため、今回の日程に再設定。
メンバーも変わり、冬季滑り漬けの二人と共に南アルプスへ。

掛川PAで仮眠し、2時間半所々狭い下道を走り登山口の沼平へ。
ちょうど同じ茶臼小屋泊の二人組が出発するところだった。
登山口の車は自分たちの他は3台。
支度をして出発。

畑薙大橋の横揺れに恐怖し、落葉した木々のため容赦なく日差しに照りつけられながら登っていく。
横窪沢小屋までは随所にザレたトラバースがあり、落ち葉が乗っていてかなり嫌らしい。
上部にいた鹿による落石にも恐怖しながら足早に通り抜ける。

ウソッコ沢小屋までは小規模な吊り橋を4つ渡る。
踏板が少し壊れている橋もあり、ちょっと緊張。
一号橋直前に落ち葉の下が水たまりになっているところがあり、気づかずはまってしまった。
幸い靴中への浸水はなかったけれど、危なかった。。

畑薙大吊橋の後は小規模な吊り橋をいくつか渡る

ウソッコ沢小屋から中の段までは急登が続く。
でも葉をつけた木々が増え、風も通るようになるのでこれ以前よりは暑さはなく、意外に快調に登っていく。
中の段へ到着し、上河内岳を見上げながら休憩。

横窪沢小屋を見下ろす横窪峠からの下りでは、突然凍結→雪が出てくる。
自分たちはツボ足で行ったけれど、先行者はアイゼンを着用していた。
このときの足跡から、先行者二人組以外には入山者がいないことを知った。

横窪沢小屋前の沢で水を補給し、冬季利用スペースを覗いて再度登りに取り掛かる。

南アルプスの天然水で渇きを癒す

標高1,800mくらいから雪が出てくる。
小屋で二人を迎えるため、展望ベンチからI塚だけ先行する。
すぐに雪と傾斜が増したためチェーンスパイクを着用。

展望ベンチでの平和なひと時

水呑場で先行者二人を追い越し、ここからは先頭に。
23日くらいの積雪によりトレースは消えてしまっており、ルーファイしながら登る。
樺段を過ぎ、小屋へ向けてトラバース気味に登るあたりからピンクテープを見失いがち(埋まった?)になり、なおかつ何度もズボるようになる。
一気にスピードが落ち、残り標高差100mなのに10分で10mしか高度を稼げなくなる。。
一向に後続が来る気配はなく、ツリーホールに落ちて足が抜けなくてうんうん唸ったりしながら、遅々として進まない状況に焦りながら頑張る。
小屋が見えても、遠い、まだ登るんか くらいにか思わず、眠気にも苛まされながらどうにかこうにか小屋到着。
すぐ上部の稜線には雲が巻き付いていた。

O姐さんズボり中…

冬季小屋に荷物を放り込み、スコップでトイレを掘り出していたら後続到着。
思ったより早い到着で安心した。

きれいで快適な茶臼小屋 (下山時撮影)

おいしいシチューとお酒とアテをいただき、疲労のため持ってきたお酒を飲みきれないまま就寝。
この時期の装備に悩んだけれど、3シーズンシュラフでも十分快適に眠ることができた。

おいしいアテ(姐さんの力作!)

就寝前の協議。
上河内岳まで行く予定だったけれど、初日が思ったより疲れ、日曜の帰宅があまり遅くなるのも嫌だな~ということで、翌日上河内岳は見送り、茶臼岳のみ目指すことに変更。

 

翌朝3時半起床。朝食はうどん。
5時に外で準備し、5:20出発。

夏道がある沢地形を登るのは嫌だったので、小屋の裏の灌木がある斜面を登る。
稜線東側の平らなところに出て程なくすると陽が昇ってきた。
2018年度の初日の出。今年度も山を楽しめられますように。

2018年度 初日の出

サクッと茶臼岳へ登頂。
上河内岳の向こうに聖、赤石、荒川(?)が聳え、そこへ至る縦走路がかっこいい。
富士山は強い朝日と霞で朧にしか見えなくなってしまった。
稜線上はハイマツの上の雪がかなり薄くなっており、1週間後にはかなり白さはなくなっているんじゃないかと思う。

稜線を歩いて小屋に戻り、残置の荷物をまとめて下山開始。
朝冷えのおかげで雪は比較的締まっており、前日のような踏み抜き地獄にも悩まされることなくサクサク下山。
1800m付近でアイゼンを脱ぎ、落石の誘発に注意しながら下る。
日差しが強く、かなり日焼けしていることを感じる。

ヤレヤレ峠手前の登りはやはりしんどく、行きより長く感じる林道を歩き、登山口へ帰還。
白樺荘で温泉&昼食、帰路の大井川沿いで桜を愛でつつ帰京。

 

 

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