夏山事始め@北アルプス針ノ木岳・蓮華岳
山行名: 夏山事始め@北アルプス針ノ木岳・蓮華岳
日程: 2025年7月15日(金)夜発~7月17日(日)
メンバー: K石原、H原、T柳、M川、K増、S山、H田、N部、K川、O﨑、S家、H部、K田
【1日目】
5:20 扇沢 - 7:00 大沢小屋 - 11:45 針ノ木峠(テント設営・休憩)13:30 - 14:30 針ノ木岳 - 15:45 針ノ木峠
【2日目】
3:30 針ノ木峠 - 4:30 蓮華岳(ご来光)4:52 - 5:50 針ノ木峠(朝食・撤収)8:10 - 10:30 大沢小屋 - 11:50 扇沢
いろいろなことがありましたが、全員が予定通りの山行を無事に終えられて、本当に良かったです。
移動中は雨に降られましたが、山行中はお天気にも恵まれ、清々しい夏山スタートとなりました。
扇沢から大沢小屋を経て、長くて急な針ノ木雪渓へ。軽アイゼンを履き、白と空の青の美しいコントラストの中、歩き応えのある雪渓をぐんぐん登りました。
雪渓で上方の歩行者が起こした落石が流れてきて、一人のストックをかすめて通過しました。怪我はなく回避できて良かったですが、雪渓では特に落石に注意が必要と思いました。
針ノ木小屋のテント場は既にかなり埋まっていましたが、大人数の山行ということで小屋の方に特別にご配慮をいただき、また雪も安全な状態だったため、雪の上での見晴らしの良い場所に、テントを張らせていただきました。みんなでスコップを手に整地を頑張ったおかげで、傾きのない居心地のいいテント場となりました。
昼過ぎには、しばらく休んでいた3名も無事に針ノ木峠で合流。みんながそろった瞬間、明るくにぎやかな”いつもの空気”が戻り、心から嬉しくなりました。
夏山の針ノ木岳山頂からはエメラルドグリーンの黒部湖、立山、剱岳まで見渡せる大展望に歓喜していると、Sモアさんが担ぎ上げてきた甘~く熟したスイカサプライズ。みんなで頬張り、山でしか味わえない格別な美味しさでした。
夕食は、ビールを1ケースにお肉2.3キロも担ぎ上げて、雪でビールを冷やし、夕食は超豪華なすき焼き。みんなでつつく鍋は、最高のごちそうになりました。
男子テントが手狭だという理由で、男子が1人女子テントに回されるという展開には、一同大笑い!夜のテントは風が少し強かったものの、寒さはそれほどでもなく、思いのほか快適に過ごせました。
翌朝は3:30に出発し、蓮華岳でご来光鑑賞。明るくなると咲き誇るコマクサやチングルマなど沢山の高山植物のお花畑に癒され、アルプスの大パノラマを眺めながらの稜線歩きは至福のひとときでした。
2時間歩いた後の朝食は、体にしみ渡るおいさ。ふんわりやさしいカニ雑炊をみんなで囲み、コーヒーをゆっくり飲みながら、まったりと朝の時間を過ごしました。
下山時も軽アイゼンを履き、針ノ木雪渓を落石を起こさないように、転ばないように、慎重に下りました。名残惜しさを感じながら、時折振り返っては見上げ、雪渓歩きをたっぷりと満喫しました。
下山後は薬師の湯で汗を流し、お蕎麦屋さん・くるまやさんで美味しいお蕎麦でお腹いっぱいに。その後は、北アルプス牧場でソフトクリームを堪能し、帰京しました。
大人数の13人ならではのわちゃわちゃ感は、とても楽しかったです。ステキな景色と美味しいご飯でお腹も心も満たされて、濃厚で贅沢な2日間となりました。これからの夏山が楽しみになるステキな”夏山事始め”になりました。(文責:M川)