沢登り@台高 木梶川ゴルジュ

山行名:沢登り@台高 木梶川ゴルジュ
日程:2024年9月28日(土)
メンバー:Y山、K田、O川、S尾、K川、Sモア
ルート:駐車地点9:45-10:20不動滝10:40-10:50女滝11:30-11:40白滝11:52-12:52ゴルジュ入口
-13:30 810m林道横断地点13:40-14:30鳴滝14:50-15:30 .904 16:00-17:21駐車地点

コース状況/危険箇所等
不動滝:左岸の斜面を登っていき、滝上に向かってトラバースしてクライムダウンで沢中へ。
女滝:左岸の水流沿いを登っていき、上部は灌木帯で登っていく。そのまま灌木を繋いでロープ一杯のところで確保したが、滝の落ち口にボルトがあるので、そちらに抜けるのが正解かもしれない
白滝:左岸の斜面に踏み跡があるので、それを辿ると遊歩道に出てそのまま沢中に戻れる
ゴルジュ 前半・後半とあり、前半はステミングを駆使して突破できるが、後半はドン付き滝が登れず、後半の入口付近まで戻って右岸に取り付いて巻いた。浮石注意
鳴滝:2段目の大滝の水流を抜けた奥(右岸)から落ち口の方へバンドを右上して登っていくことができる。最後の1段が難しくはないが落ち口付近でぬめるので注意が必要

 

この週は、日曜日に用事があったので土曜日にどこか沢でもと思っていたらY山さんとK田さんが高見山付近の沢に行くということで計画に乗っかることに。
久々のO川さんと竹屋谷でご一緒したS尾さんも加わり賑やかなパーティーとなった。

市内組にsamoa宅までお越しいただき、車を乗せ換えて一路奈良へ。
高見トンネルでO川さんと合流して、トンネルの三重県側をすぐに右折して、木梶三滝登山口へ続く林道へ進み、登山口付近のスペースに駐車して準備して出発。

ちょっと登山道を進んで一個下の林道目指し、スギ林の急斜を下降していく。林道に乗って少し進み、微尾根についてる踏み跡でジグザグ下降で沢までいって入渓。

入渓早々、見事なナメが迎えてくれてテンションが上がる。そうこうしているうちに「川」の字のところにある不動滝にぶち当たる。
3段の大きな滝な見事な滝。最後の一段が登れないので、巻きルートを探る。最初右岸で探していたが、左岸のほうが見通しがたちそうなので、急斜を登って滝上目掛けてトラバース。全体的に足元は脆く浮石も多いので落石は要注意。沢身に戻るところは外傾気味の岩棚で慎重にクライムダウンして巻き終わり。

続くは女滝、名前のとおり女性的な美しい滝。
左岸直登できるかと取り付いてみるも上部がちょっと難しそうなので、Y山さんにザイルを灌木帯に伸ばして登ってもらう。
灌木帯を一段あがったところから右手のほうに木の根を頼りにあがる箇所が足元が悪く微妙に怖い。30m一杯で木を支点に確保。
左手に一瞬へつって滝上に登るルートもありそうで、滝上には立派なボルトがあった。
確保したところから少し足元が微妙なトラバースをこなして岩棚を下ろして沢身にもどる。

女滝の上は美しいナメになっていて小躍りしながら進んで行くと、不動滝、女滝よりもひときわ大きい白滝が登場。これも美しい造形でテンションが上がる。
滝壺で泳いだりとひとしきり堪能して巻きにかかる。
これだけ大きいと相当な巻きを覚悟するところだが、左岸の急斜に取り付くとほどなく踏跡を捕まえられる。それを登っていくと登山道に出て、少し進むと簡単に滝上の沢身へ下ろすことができる。なんて親切設計。

 

戻ったところはちょうど635mの二股のところで美しい造形となっている。右股の奥にも滝がみえる。
後から釣り師が追い付いてきたが、我々を見かけ先に行くのを譲っていただいた。ありがとうございます。
その先はちょいちょい小滝や淵が連続して飽きさせない。濡れても構わない人は積極的に水線を攻め泳ぎ、濡れたくない人はへつったりとそれぞれ楽しむ。

.720の二股を見送って少し進むと沢が右に屈曲し、その奥には見事なゴルジュが続いている。
地形図からはとても想像できないゴルジュでテンションが上がる。
入口は淵になっているので泳がざるを得ない。狭まってくると足が着くようになり、その奥に滝が続いている。特に難しい感じではなく、ステミングを駆使して順々に越えていくことができとても楽しく通過できる。
各々いろんな突っ張り方でゴルジュを楽しんで進む。

 

チョックストーンの段差で一区切りしたあともゴルジュは続きドン付きまで行ってみるも、最後の滝がスタンスがなく登ることができない。ショルダーを駆使すればあるいはという気もするが、そんな無理をすることもないので少し戻った右岸から登れるところを見つけて一段あがって巻き上がる。ザイルは要らないが足元は脆く、ホールドになりそうな岩もすべて浮いているので要注意。

どこから落ちてきたのか鉄の軌道なんかを横目に、810mの林道横断地点まで来たので一休み。K田さんが持ってきたグレープフルーツなんかを頬張り疲労回復を図る。
ここでY山さんがヒルにやられていたことが発覚。ずっとビレイしていただいたからだろうか。チェックするとザックに2匹ついていたりと戦戦恐恐だ。

ひと息ついたあともナメや美しい釜をもった小滝が続き穏やかな渓相かと思いきや、沢が屈曲した先に滝マークの鳴滝が。滝マークがなかったらここにこんな滝があるなんて思いもしない。
2段の大きな滝だが、2段目がゴルジュに注いでいて特に迫力がある。
滝の真下にいけるので滝行してみるがなかなかの水圧。

ぱっと見、左岸から行くのかと思いきや滝の下を通過し奥に行くと活路が開けるということで、降り注ぐ滝を横目にゴルジュのドン付きに進んでみる。
すると右岸が階段状になっており少し上がったバンドを辿って落ち口の方へ登っていける。最後は水流際を1段上がる。ホールドはしっかりしてるのだが、足元がぬめるので要注意。全員慎重に登って突破。

その先にもトイ状のところやうまくへつらないとバシャバシャになる2段の滝なんかをこなして林道が横切るところまでくるが、せっかくなので.904まで進んでみることに。
ちょいちょいナメがあるくらいで特に何かあるわけではないが、.904二俣の右俣をいったすぐのところに4mくらいの滝があり、微妙に歯ごたえがありそうだったのでみんなで登ったりして遊ぶ。ちなみに滝身の横から簡単にクライムダウンできる。

そんなこんなで出渓。日帰りとは思えない変化に富んだ沢で大満足。朝発日帰り沢の中ではかなり上位にランクインする珠玉の沢だった。
そういえば、ちょうど上のほうから笑みを浮かべながら降りてきたパーティと出会う。なんとなく察しはつく・・・。
あとはバーッと林道を下ろしていくだけだが、1日中水と戯れたので、途中でちょっと休憩。
するとS尾さんは栗ケーキ、O川さんはナシ、シャインマスカットなど秋の味覚がたくさんでてくる。みなさんありがとうございます。

小腹を満たして少し歩くと車に辿り着く。時間にして5時過ぎ。天気が悪いのもあってちょっと暗くなる林内に秋を感じながら、片付けをしていると、何匹かヒルが出てきてまたしても戦々恐々としながら荷物を車に詰め込む(結局O川さんが温泉で吸われていたのが発覚)

日も暮れかかる中、たかすみ温泉で汗を流して帰京。今週も充実の沢登りを楽しめたのでした。あと何本かはいきたいな。

 

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