無雪期縦走@朝日連峰縦走(以東岳~大朝日岳~祝瓶山)
山行名:無雪期縦走@朝日連峰縦走(以東岳~大朝日岳~祝瓶山)
日程:2023年7月24日(月)~26日(水)
メンバー:K川
ルート:
24日:09:15大鳥登山口バス停-11:39泡滝ダムバス停-11:53大鳥登山口11:58-12:49冷水沢橋-13:55七曲水場14:03-14:26大鳥小屋C1
25日:04:12C1-06:49以東岳-08:37狐穴小屋09:06-10:06寒江山10:12-11:11竜門山避難小屋11:44-14:47大朝日岳山頂避難小屋C2
26日C1-大朝日岳04:44-05:43平岩山05:52–07:40大玉山07:41-10:18祝瓶山-12:05鈴手の水-12:52祝瓶山登山道分岐-13:21針生平登山口
何年も前、残雪期に朝日連峰縦走を計画したが、直前になって仕事が入り、リーダーの私だけが離脱した。これはそのリベンジ山行である。
24日
鶴岡駅近くのコインパーキングに車を駐車し、バスを乗り継いで大鳥のバス停へ。ここから12kmほど泡滝ダムまで歩くことになる。
バス停は朝日旅館という旅館の目前にあり、登山届のポストも設置してあった。
登山届を出していると、地元の岳人に声をかけられる。「泡滝ダムまで歩くのか?遠いぞ~!でも歩くしかねぇもんな!」ニコニコ話しかけてくれたので、なんだか明るい気持ちで出発。
意外と楽しく3時間林道を歩き、ブナの綺麗な登山道を3時間半歩いてあっという間に大鳥小屋へ。途中で下に降りて行く小屋番とすれ違う。小屋の使い方なんかを伝授してもらう。
小屋に着いて、小屋に置いてあった釣りキチ三平のタキタロウ回を読みながらゆっくりする。大鳥池は神秘的に静まり返っていた。
いい記事
https://dailyportalz.jp/kiji/140919165203
25日
白々と夜が開けるのを見ながらdepa。以東岳の取り付きまでは湖畔の道、かつ渡渉もあるので増水時は厳しそう。尾根に取り付いて登って行くと、以東岳に着く。
以東岳からは素晴らしい稜線。緩やかに青い稜線が連なり、お花畑が広がる。どこまでも歩いて行けそう。
途中、寒江山で知人の慰霊のために焼酎を供え、都ぞ弥生を歌う。ワンゲラーだから、酒好きだったろう。山で飲む酒はなおさら。寒江山の周辺は見事なお花畑だった。
朝日連峰は稜線で豊富に水がとれるのが良い。狐穴小屋、龍門小屋の前には冷たい水がジャバジャバ出ている。
竜門小屋で冷たい水をたらふく飲んで休んでいると、小屋番が帰って来た。大朝日小屋に泊まる予定だが、水場が離れているのでビールが冷やせないと相談すると、水場の近くに雪渓が残っているから袋に雪を詰めてそこに缶を入れればいい、とありがたいアドバイス。他にも、面白い山の話をたくさんしてくれた。
竜門小屋を出てると大朝日はもう目前。金玉水で水を汲み、ビール用の雪を集めて大朝日小屋に入る。
小屋の周りは花が咲き乱れる。夕方は夕日で山が真っ赤。空一面にトンボが飛ぶ。小屋番に言わせると、今日はいい夕暮れらしい。小屋番太鼓判の夕暮れを存分に堪能して沈。
26日
今日は祝瓶山まで行く。夜明け前に起きて、大朝日岳からご来光を見てから出発する算段だ。山形の夜景を見ながら朝食をとり、日の出直前に大朝日に向かって歩いていくが、なんとピークはガスってしまった。残念。
意気消沈しつつ、大朝日からさらに南下していく。ここからの道は以東~大朝日までのカンペキに整備された道とは違い、崩れている箇所もあるような道。草刈りも後回しになっているので、私が歩いた時点では草が登山道に被さっている状態であった。メインの縦走路ではないので仕方ない。草を掻き分けながら歩くが、草が夜露で濡れているので、私も頭からつま先までぐっしょり濡れる。アップダウンも激しく、消耗する。
祝瓶山に近づくと草刈りがされていて、ずいぶん楽になる。苦労して辿り着いた祝瓶山は赤い岩壁を擁するかっこいい山だった。祝瓶山からはカンカン照りの急な登山道をひたすら下る。
祝瓶山の登山口からは最寄りのバス停まで、2時間半ほど歩く予定が、登山口付近で一緒になった渓流釣りのパーティーに最寄り駅まで送って貰えることになる。疲れていたのでほんとに嬉しい。車に辿り着くと、お疲れ!と冷たいコーラを1缶貰った。なんて最高な山行の終わり。