沢登り@奥美濃 美濃俣丸~金が丸谷~鈴谷川

沢登り@奥美濃 美濃俣丸~金が丸谷~鈴谷川
日時:2020年10月30日(金)夜発-11月1日(日)
メンバー:H内 O崎 K川 Sモア
ルート
31日:08:00広野ダム-09:30林道終点10:06-12:30 .1115 12:40-13:20美濃俣丸13:40-15:54大ヤブレ沢出合
1日:08:30大ヤブレ沢出合-09:30 780二股-12:00美濃俣丸南南西のコル-14:00鈴谷川林道終点-15:30広野ダム

秋の泊まり沢ということで、紅葉とキノコを求めて奥美濃を訪れることに。
当初は励谷から不動岳をと目論むも、のんびり行こうということで、美濃俣丸と金が丸谷を歩くことにする。

長浜の琵琶湖近くの道の駅で前泊し、翌朝広野ダムへ向かう。
ダムから少し入って鈴谷川橋の手前のスペースに車を停める。

気持ちのいい青空の下、準備をして出発。
最初はしばらく林道歩きとなる。やぶやぶの箇所があり、行きは鈴谷川沿いにいく林道分岐も全く分からなかった。
遠くの尾根の紅葉を楽しみながら700m付近の砂防ダムまで林道を歩く。

堰堤は適当にまいて、しばらくは沢沿いを登っていく。
大きなトチノキなんかもあって奥美濃らしさが出てくるが、肝心のキノコはあんまり見当たらない。
しばらく雨がなかったからだろうか。

そんなこんなで沢も細くなりやぶやぶしてきたので、左手の尾根を目指して登っていく。
初めのうちは大したヤブではなかったが、尾根にのる100mくらいはなかなかのヤブになり、斜度も急で苦労する。
尾根に乗ってからもしばらくは藪漕ぎが続き、ヒーヒー言いながら1115まで。

どっしりとした美濃俣丸をはじめ、奥美濃の山々が見え始める。
遠目にみた紅葉は綺麗だったが、実際に近くに来ると枯れて茶色になってしまっている感じだった。
1115からもここまでのような薮だったらと少し絶望しながら再出発すると、割と踏跡がしっかりしており時折漕ぐ程度で順調に進む。

しかし、美濃俣丸直下で踏跡を見失い再び低木の薮を漕ぐことに・・・
そんなこんなで、ピークにたどり着く。潅木は少なく膝丈のササが生えて、360度見渡せて気持ちの良いピークだ。

少し雪化粧した白山や御嶽山、遠くには乗鞍まで望むことができる。
琵琶湖や若狭湾や丹後半島も良く見えて最高の景色。
まだまだ歩き足りないので、奥美濃の山座同定は覚束無い。

あとは紅葉が美しい金が丸を目指して下る。
最初は背の低い笹原を小気味よく歩くが、そんなのは一瞬で過ぎ去り、背の丈以上の笹藪漕ぎになる。
よく探すと踏み跡があるので探しながら下っていく。

後半は笹藪は無くなるものの、急斜の下りとなり疲れも出てくる。
早くテント場に着かないかとブー垂れていたころ、倒木にキノコを発見!
近づいてみると求めていたナメコ!
比較的新しくテンションだだ上がりで夢中で採る。
気がつけば大きなブナが林立する美しい森となっていた。

ようやく山のめぐみをいただき、大ヤブレ沢出合へ。
疲れもあり、出合すぐのスペースをテント場としたが、少し遡ったあたりには、さらに広くていい場所もあった。
釣りに出かけたが時間も短く釣果はなし、キノコはさらに見つかり、ナメコに加え、ブナハリタケやムキタケも採れた。
マイタケは見たかったがすでに溶けており、香りだけ楽しむ。

そんなこんなで、焚火を付けて早速、キノコを炒めたりアヒージョにしたりしていただく。
採れたてで香りも強く美味で酒も進む。
メインはとり野菜みそキノコ鍋。採ったキノコを入れたことによりなかなかの量となりおなかいっぱいになった。

今宵は満月で、木々の間から月光が注ぎ、色んなものがキラキラし、不思議な雰囲気の中、夜は更けて行く。

翌朝、明るくなってから目を覚ます。
おめざに昨日の残りのキノコ汁を温め直して、いただく。
朝ごはんはキノコそば。作っている最中にガス缶が無くなってしまい、焚火で調理をする羽目に。

のんびり片付けをして8時半頃に出発。
さすがに昨日と同じ道を戻る気にはならないので、金が丸谷を少し遡った先の支流に入り、美濃俣丸の南の鞍部を超えて、鈴谷川を下ろすことにする。

美しい森の中を流れる穏やかな流れを歩くいかにも奥美濃らしい沢歩き。何度来てもいいところだ。
ゴルジュっぼいところでは魚影も濃い。

紅葉の中を思い思いに歩いていき、780二股を右にとって鞍部を目指す。
2~3m程度の小滝が連続する。概ね直登できるが、巻いたものもあった。

この沢に入るとキノコがちょこちょこ出てきて、新鮮なブナハリタケやムキタケをお土産としていただいていく。
すると、ナメコがビッシリ生えた倒木が!
メンバー全員がこれほどの群生は見たことがないレベル。しかも新鮮なもの。無我夢中で採っていたらみるみる洗濯ネットいっぱいになり、ずっしりなお土産になってご機嫌。

沢自体も鞍部の直前まで水が流れ、沢型もはっきり。
鞍部自体は笹藪だか、踏跡もあり、ヤブ歩き程度で反対側へ。
美濃俣丸を横目に見ながら、鞍部を通過し、鈴谷川へ入る。

鈴谷川の上部は多少脆いが、沢沿いにある鹿道を使いながらそんなに飛石もすることなく下ろしていける。
800m付近の屈曲には6mほどの滝があるが左岸から簡単に巻けた。門のような形で割と立派な滝だった。

それ以外は小滝や斜滝で簡単に下ろせた。
鈴谷川ではキノコは少なくなる。その代わり立派なトチノキが沢山ある。ブナが少ないのがキノコの少ないの理由だろうか。

急に沢が穏やかになったかと思ったら林道終点。
時折ヤブっぽくなる中を進んでいく。渡渉点には古ぼけた車が緑に侵されながら残っていた。
バーッと林道を下ろして橋を渡ってススキを分けると、行きに見た不動明王像に出る。
行きはススキに隠れて全く分からなかった分岐だった。

そんなこんなで車まで。キノコを山分けにして今庄スキー場の温泉に入り、久しぶりに名神の渋滞に巻き込まれながら人出の戻りを実感しながら京都に帰った。

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