アルパイン@雪彦山地蔵東稜
山行名:アルパイン@雪彦山地蔵東稜
日時:2016年11月23日(水)
メンバー T柳 K川 C田
07:20雪彦山登山口~08:10地蔵岳東稜取付き08:20~10:304ピッチ目終了点10:40~12:40地蔵岳~13:40虹ヶ滝~14:20雪彦山登山口
北岳バットレス以来の久々のアルパイン。
無雪期のアルパイン納め?として、バットレスの練習で企画倒れになった雪彦山地蔵岳東稜を登ることに。
最初は5人の予定だったが諸事情により2人減って本格的なアルパインは初挑戦のCさんと3人で望む。
中国道に乗るのは久々。途中、道を間違えたりしながら登山口へ。
もう紅葉も終わりかけで晩秋感ただよう感じだ。
登攀具をつけてちゃっちゃと出発。特徴的な堰堤を横目にしばらくは沢沿いに登山道を歩きの「出合」看板を目印 に登山道からは離れ、不行沿いをピンクテープやペイントを辿っていく。
途中から黄色テープを辿り、左手に見えている岩塔に向かういぶち当たったところが、東稜の取り付きのちょい左手。
岩壁に向かって右手に歩いてそれらしいスラブがあるも、記録の写真でよく見る1ピッチ目と少し雰囲気がちがう。
実は1ピッチ目はその一段登ったところにあるのだが、それに気づかず基部を右往左往して、不行沢のチョックストーン 不行の正面フェースを確認して、改めてチムニー状を登って1ピッチ目の取り付きへ出ることができた。
すでにひと1パーティが取り付いていて2ピッチ目を終えようというところだ。
我々も準備をして、さっそく登攀にかかる。風が冷たくなかなか寒い。
今回は3人で登るため、ずっとsamoaがリードを務める。
1ピッチ&2ピッチ Ⅲ+ 60m
最初は気持ちのいい開けたスラブ。Ⅲ級となっているので快適に登れるかと思いきや、ホールドが乏しく、スタンスが外傾していて、支点も少なめ。
しかも1ピッチ目の終了点をスルーした上、ど真ん中の一番立っているところにルートを取ってしまい初っぱなからなかなか怖い。
ザイルの残りのコールが帽子で聞こえずらく、2ピッチ目終了点の5mくらい手前で一杯になってしまい、幸いあったハーケンで区切る。
とりあえず、フォローの二人に一段上がってもらい、再度2ピッチ目の終了点の立木まで登り改めてフォローを確保する。
最初からちょっといまいちな感じだ。
中盤が少し怖く感じたのでフォローの2人も時間がかかるかと思いきや、案外スルッと登ってきた。
3ピッチ Ⅱ級 20m
2ピッチ目の終了点から左手に階段状。トラバースして、4ピッチ目のチムニー下のテラスへ。しっかりとしたボルトが終了点。
木で中間支点も取れて難しさはない。
4ピッチ Ⅳ級 30m
東稜の核心の一つ目。少し被った6,7mのチムニーを越えて緩傾斜のスラブを登る。
チムニーはセオリー通り、チムニーに入りすぎず外側のスタンスを使って登れればさほど難しくない。支点も豊富にある。
ネット記録 チムニーの中にカムで支点を取ると流れが悪くなるとあったので、チムニーの外側のハーケンで支点を取っていく。
後半のスラブは支点は少なめだが落ちる気はしない。立木が終了点。
5ピッチ コンテ 20m
6ピッチ目の下まで踏み跡を歩く。
6ピッチ目の取り付きには祠があった。
6ピッチ Ⅲ-級 30m
馬の背。中段に慰霊碑がある。
ホールドスタンス、支点どれも豊富で快適に登れる。
しっかりとした枯木が終了点。
この辺りから思いの外、天気も良くなり青空も見える。冬型が決まる前の一瞬の好転だろうか。
7ピッチ Ⅳ級 30m
6ピッチ目の終了点から少し歩いて取り付く。
左手の立木から右にトラバースして、頂上していく。支点は豊富。終了点はボルト。
高度感のある中、レイバックを交えながら足場を選んでトラバースしていく。
後半の直上部も少し立っていて、ガバホールドをうまく探し当てないと少し苦戦する。
フォローの2人は難儀しながら登っていた。
そんなこんなで、地蔵岳のピークへ。
変化に富んでいて楽しいルートだった。
金毘羅北尾根➡百丈岩➡地蔵岳東稜➡御在所前尾根といういい訓練ステップになるだろう。
Cさん 充実の登攀で楽しそうだ。
さて、さっきまでの青空だったのが曇り空となり、さらに風が冷たくなってきた。
本格的に冬型になってきたようだ。そそくさと下る。
下山途中、ふと右手を見るとかっこよく地蔵岳が聳えている。
展望台に出て改めて望む。登ったところを振り返れるのは気分が良い。
まだ取り付いているパーティーもいる。
少し残っている紅葉を愛でながら下山。
よい山行だった。あとは渋滞に巻き込まれながら京都に戻り、〆は向日市のゑゑ塩梅で充実の一日となった。