沢登り@秋の芦生キノコ山行
山行名:沢登り@秋の芦生キノコ山行(芦生)
日時:2016年10月1日(土)~2日(日)
メンバー I村 O崎 K田 H田 K川 T柳
ルート概要 1日 中山谷:12:08~14:00中山谷山~15:50五波峠~16:54入渓地点
2日 入渓地点07:22~08:40 3段の滝下10:00~3段の滝上~12:00555二股~13:02小野谷の峰~14:10ゴール地点
秋到来ということで、奥美濃の金ヶ丸谷で泊まりのキノコ山行の予定が、毎度毎度の悪い予報により、転戦を余儀無くされる。
とりあえず、土曜の天気が良ければ中山谷川、回復傾向の日曜にカラオ谷に狙うことに、宴会付きの山行に変更。
高雄のローソンにゆっくりめに集合して周山街道で美山を目指す。
途中、京北の道の駅でマイタケや大黒シメジ、ルービーなど夜の宴会のに向けていろいろと買い込み、美山の道の駅でジェラートに舌鼓をうつ。
本当に今日、山入る?的な空気も少しあったが、雨も降らず転機もそこそこなので、中山谷川へ向かう。
なんとsamoaは3年連続、小粒だが反日で遡行できるのが魅力か。
茅葺きの里を通りすぎ、田歌の集落のウッドテラスを備えたレストランを目印に五波峠への道に入り、2つ目の沢が中山谷川。
早速と準備しているとヒルの姿がちらほら。
10月だというのにまだいるのだろうか…
さて、少しだけ林道歩くと土管が壊れた土管などがあり、その後岩盤質のナメが出てくる。
渓相としてはいいのだが、規模が小さいのでどうしても倒木が目立ってしまうのが少し残念。
さらに進んでいくと芦生らしい黒い岩盤の滝が連続するようになる。
基本的にはホールドスタンスともに豊富だが、1ヶ所、10m弱の滝から続く連瀑帯は最初の滝が登れず右岸から巻く。
ホールド少なめで、足元も脆いため少し緊張する。
さて、今回の目的はキノコなので探しながらいく。まだ出始めなのか数は多くないもののキクラゲやナラタケ、ナメコを取ることができた。
その後も滝が続くが快適に登っていくと沢は平坦となり、気がつけばスギの植林を抜け、ミズナラやブナ、サワグルミが優先する芦生らしい森となり癒される。
枯木でシロキクラゲをとったり、ミズナラの巨木の根本を覗きこんでマイタケを探す。
残念ながらマイタケは発見できず。
そんなこんなで、いくつか二股を越えると水も枯れてあとは、稜線目指して急斜を登っていく。
適当に一番高いところを目指していくと渋めのピークに辿り着く。
前々から不思議だが、なぜ中山ではなく中山谷山なのだろうか。
一息ついて、下り始める。
芦生特有のなだらかで広い尾根に惑わされないように下る。
途中、真新しい林道に出るも、本来の五波峠の道は舗装道。尾根とは反対方向にいくので、下ってはいけない。
白いテングタケ系のキノコがポコポコ出ている中、タマゴタケなんかを発見しつつ進み、五波峠へ。
ここからは意外と長い舗装堂を下り、車を停めたところまで。
河鹿荘で汗を流して、夜は買ったキノコと採れたキノコでアヒージョやキノコ鍋を作り宴会開催!
秋の味覚うまー!素晴らしい夜となった。
朝、宴会の余韻に浸りつつ目を覚ます。
茅葺きの里には雲がかかり、天気はいまいちかと思われたが、朝御飯の準備をしているうちに青空が見え始める。
今日も芦生のカラオ谷を登る。滝が続くらしくなかなか楽しめそうだ。
昨日の田歌の集落も通りすぎて少し進むと、道のカーブにカラオ谷入川道という看板があり、路肩に駐車。
適当に準備をして出発。
川岸に降りて、由良川を渡っての入渓となる。
水深が膝上くらいまであり、足が取られそうで少し怖い。スクラム渡渉すればよかった。
気をとりなおして、入渓して進んでいく。
少し暗めだが、しばらく進むと小気味よく滝が出てきて快適に登攀していく。
すると7~8mの滝が2段続く箇所が出てくる。どちらも直登は難しそう。
1段目の右岸のルンゼ状から登っていく。ガレ+足元悪い+掴むもの少ないという3コンボ。
ザイルを出してルンゼを登り、太い立木で一回区切る。
今度は微妙な草付き斜面をトラバース気味に続く滝の滝上まで。これまた掴むものの少ない微妙な感じ。ザイルを伸ばす。
どちらのピッチも30mザイル一杯。50mでもギリギリ届かなそうだ。
続く3mほどの滝も左岸を直登したが、微妙なのでザイルを出す。
思いの外、緊張を強いられ充実感も伴ってくる。
その後は小さな函地形の滝が続き、全身を駆使して(濡れないように必死で)突破したりと、続く滝を次々と突破していく。
ゴルジュ地形も一段落して以降も滝が続く。多すぎてどんな感じだったか詳細は思い出せないが、ところどころ直登が難しいものもあり、巻きに逃げるとザイルは出さないまでも掴むもが少なく、足元が脆い嫌な感じのところもあった。
ふと見渡すと、両岸にはサワグルミやミズナラ、ブナの巨木が目立つ。まさしく芦生らしい森となってくる。
その後もザイルは出さないものの、登りごたえのある滝や大きな滝がぽんぽん出てくる。
山と渓谷社の関西起点100では1級上となっているが、2級くらいはある。
他の1級上の沢と同じ感覚で行くと痛い目を見るし、ザイルは必携だと思う。
そんなこんなで、奥二股まできて滝も一段落。目印となる窯跡を確認して進んでいく。
少し秋めいてきている原生林を眺めつつ最後の一滴まで確認して急斜を息を切らしながら登り稜線まで。
少し歩いてオークラの尾へ。昨日に引き続きなんてことのないピークだが芦生らしい。
そして下山路に入るが、北山や芦生らしいなだらなで広い尾根で現在地確認が難しい。
そんな中で派生尾根へおろしていくので、なおさら慎重に地図読みをしなければならない。
時折見えるキノコに目移りしながらも尾根を外さないようにおろしていき、由良川本流へ下りていく。
尾根末端でタマゴタケがぽこぽこ生えていて大喜び。
再度の由良川の渡渉は3人ずつでスクラム渡渉して確実に突破して車まで。なかなか充実の遡行となった。
今日も温泉は河鹿荘。汗を流した後は河鹿荘のレストランでご飯。ジビエ料理はボリューミーで美味しかった。
帰りも道の駅でキノコを買ったりして、楽しい週末は過ぎていった。