沢合宿練習山行@北ア・東谷?シンノ谷周回

記録を見る(よも山亭)

 シンノ谷の記録を見ると折立から真川を遡行しているものがほとんどだが、喧騒の折立を通らずシンノ谷に入るルートを地形図から見てみると、西側の東谷を詰めれば山越えして容易に真川源流に抜けられそうだ。
  帰路は神岡新道を登山口の飛越トンネル南口まで辿れば良いが駐車地と距離があるので、寺地山の南鞍部から東谷の右俣支流を下降して東谷橋に戻る周回コースを計画した。

【行程1日目】行動時間 8時間15分  天気 曇り時々晴れ 14時以降ガス
東沢橋駐車地7:45?二股9:30?乗越10:15?真川本流10:55?シンノ谷出合11:30?最初の4m滝13:15?V字5mの滝13:55?2条3段の7m滝14:30?Co2200m幕営地16:00

 H岡号の車で東海北陸道より高山経由で飛越トンネル南口の神岡新道登山口の広場に向う。途中、1時間余りは一台の車ともそれ違わない。真っ暗な山道だが2車線の広い道だ。
 午前3時、神岡新道登山口に到着し、車とテントに別れて仮眠する。夜空には雲間から星が覗いている。
 入渓地点の東沢橋へは朝6時の林道ゲートの開門を待ってから移動し、有料区間が僅かな距離しかないが1,800円を払い、橋の先の広場に車を停める。
 旧道の橋の左から川床に降りて遡行開始。天気は曇り空で薄暗い。河床は黒い岩でナメがあり、快適に進む。地形図からの想像どおりで、両岸はブナなどの自然林で覆われた深い緑の中を歩く。

樹林深い東沢をゆく


1,560mの二俣は左に進み、さらに1,650mも左に入るがここは右のほうが本流で水量も多い。源頭までたいした滝らしい滝も無い穏やかな渓相だ。詰めは沢が南東に寺地山方向に屈曲する地点で頃合をみて左手の斜面を少し登ると、沢を離れて5分程度で容易に1,800m峰の南東の鞍部に達した。
 鞍部はだだっ広く薮は深くはない。今度は広い源頭を持つ真川の支流を下って行く。下るにつれて流れは非常に穏やかで、結構蛇行している。

真川支流を下降


時々ショートカットする。前方の空間が広く明るくなり、向かいの山並みが遠望できるようになると、真川本流に合流した。天気も少し持ち直し、明るく広い河原は気持ちよい。ここでしばし休憩とする。

真川本流を下る


 本流を15分ほど下降すると目指すシンノ谷出合。

シンノ谷出合

水量はまあまあ多そうだ。
広い川幅の右岸左岸を適当に渡り返しながら遡行する。ゴーロが長く続き、単調な登りだが、先頭を行くと時々岩魚の遊泳が見られて楽しい。
2時間程度も歩いてやっと最初の滝が現れた。滝の前で写真を撮る。

シンノ谷の滝前で

ここは左岸を巻き登り容易に上へ抜ける。
その後も5?7m程度の小滝が現れる。

K下がんばる


T村さんがゆく

そのうち一箇所だけは右岸の滝身のすぐ横を、ザイルを出して登る。(出さずに登れる程度だが練習のため)
その後、また単調に進む。ネットで調べたところ標高2,000mあたりから伏流となるとのことだが、その標高を過ぎても一向に伏流になる気配がない。それどころか流れの音が大きく感じる。このころからガスの中に入り、あたりは乳白色になり、期待していた晴れの明るい快適な遡行とはいかなくなった。ツェルトを張る適地がなかなか現れず、少しだれてきたが先に進む。標高2,200mあたりでようやく右岸に2張り張れる場所を見つけた。

泊地 Co2,200m

時刻も16時になっている。今日のT村さんは久し振りの泊まり沢で少し疲れた様子。
泊地は多少凹凸があるがまずまず快適。男性陣3名で整地する。土木工事はしんどいがなかなか楽しい作業だ。10m程離れて2つツェルトを張る。上が女性、下が男性。少し小雨があったせいで、焚き火にする流木はほとんどが湿気っていて火を付けるのに少し苦労した。
夕食はK田さんのタイカレーだ。癖があるが美味しい。今回はちょっと狭い場所での焚き火となったが、漆黒の中の焚き火の炎を眺めながらみんなで山の四方山話をする。いつものように沢の至福の時間だ。H岡さんはアルコールをよく飲んでご機嫌そう。
夜になっても星は見えないどころか濃霧のまま時間が過ぎる。20時頃就寝。
K下さんの寝場所は傾斜があり結構寝苦しいとのことだった。まぁ運が悪かったということで。

【行程2日目】行動時間 7時間30分  天気 曇り時々ガス、少し小雨
幕営地8:00?稜線登山道10:00?神岡新道分岐10:20?寺地山12:20?小沢13:20?左股出合14:20?東沢橋駐車地15:30

明るくなってから起きる。昨夜と変らず薄いガスが掛かっている。朝の空気が冷んやりとして心地良い。ゆっくり準備し8時ちょうどに出発。
 単調に登って行く。結構登っても両岸はダケカンバなどに覆われている。それでもだんだん樹高が低くなり、ちょっとした小滝も現れる。少しだけ沢登りの気分を味わいつつ、沢が右に旋回すると、急に岸辺が草付帯となって高山帯のムードになってきた。最初の大休止とする。沢の水はかなり冷たい。急にお馴染みの高山植物の花々が増えてきて心が和む。K下さん持参の瞬時にお湯が沸かせる装置に驚く。熱いコーヒーをみんなで回し飲み。
 傾斜も緩みだし、出発して10分ほどで前方に白い塊が・・・・・。そう雪渓が行く手に現れた。

前方に雪渓が

左岸にも尾根まで雪渓がある。どうりで水が冷たい訳だ。
 縁から雪渓の上に登り、スプーンカットの縁を踏みながら高度を稼ぐ。ところどころ深い穴が開いて周辺が薄くなっているのに注意を払いながら。雪渓は近づくとどす黒かったり黄砂で黄ばんでいて綺麗ではない。
 雪渓の周りの草付の高山植物の花を愛でながら頂稜部まで来ると雷鳥がガスの中から現れる。登りが無くなった地点は気持ちよい草原で少し寝転ぶ。

源頭の草原で集合


 ハイマツを上手く避け、左に曲がってほんの少し20m位笹薮を漕ぐと広い登山道に出た。黒部側はガスが少なく、薬師沢源頭の斜面に陽光が当たり美しい。チングルマの白が転々と広がっている。
20分程歩いて神岡新道分岐で休憩。ハーネスなど沢装備を一旦解除し、身軽になる。その分ザックは重くなるが。ガスが時々晴れてこれから先の山々が見える。

神岡新道分岐


神岡新道を快調に下り、避難小屋分岐で休む。ガスが掛かっていないが少し寒い。寺地山の山体が前方に大きく見える。真川流域は針葉樹に包まれ、穏やかな雰囲気だ。
 ここから登りに転じ、寺地山へ。予定通り東沢側の支流を下降するのに都合の良い場所を地形図から検討し、寺地山から下った最初の鞍部の少し手前から右手に下降することにする。(12)
 薮が激しく、急下降に難渋すること1時間、思ったより時間が掛かったが穏やかな流れに出た。張り出した薮がうるさいが下降するにつれ薮は無くなってくる。さらに1時間で昨日通過した左俣との出合に到着。これで今回の周回が無事果たせた。しばし休憩するが、雨が降り出してあまり気分は良くない。15分ほど雑談してから出発。
ここからは昨日歩いて分っているので気分も楽だ。単調な流れを追い、意外と早く1時間余りで駐車地に辿り着いて今回の沢旅を終えた。
 帰路は富山経由か高山経由が悩んだが結局来た道を戻る高山経由に決め、帰路についた。後で分ったが有峰口へのメインの林道は通行止めだったので高山廻りで正解だった。
 今回、沢登りとしての醍醐味は無いがあまり人の行かない静かなルートで自分たちだけの沢登りが楽しめた。みなさま私の怪しいルートでの山行お疲れ様でした。

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