ハイキング@北の果てに浮かぶ島の山旅 

7/24札幌秀山荘→魚真→温泉→小樽港21:15→稚内→仮眠2:30

6月下旬頃、仕事で北海道へ行くことが決まった。せっかくなので北海道の沢に行きたいと思い有名なクワウンナイ川からトムラウシ山の企画をたてた。こんな突然に北海道の沢の計画を出しても誰も一緒にいってくれる人はいないだろうと思っていたので、初の単独遡行になるかもしれないと覚悟を決めた。初単独が北海道だなんて、遡行も少し心配だったが、なんといっても一番の不安要素は熊だ。単独と覚悟を決めたものの誰か来てくれないかなぁと思っていた。一番期待できそうな学生K阪君を誘ってみた。8月1日から知床の沢へいくことになっていた彼、テストが23日に終わりその日の晩のフェリーに乗れば24日小樽にいくことができるという。それならば一緒に来て?ってことで強引に誘った。その場でokをだしてくれたK阪君、本当にありがとう!!

24日の朝ビジネスホテルで天気を確認すると雨に変わってた。が?ん、天気が回復することを願ったが、お昼になっても変わらない天気予報を見て転進することに決めた。北海道全域雨予報、唯一曇り予報の利尻島へ行くことにした。何の資料ももってこなかったので利尻島への交通手段すらわからない。24日夕方仕事を終えて秀岳荘へ行ってガイドブックを購入し、フェリー会社やバス会社に問い合わせをしたりと慌しかった。K阪君とは小樽のフェリー乗り場に21時集合だったので、札幌を19時頃出発して、せっかくなので寿司屋に行き「にぎり上と銀だら2000円」を食べて、温泉に入って迎えにいった。ちょうどこの日は小樽でお祭りがあったので綺麗な花火を見ることが出来た。花火をみると夏なんだなぁと感じた。合流して本当に利尻・礼文に行くの?とK阪君に言われたが、もちろん!!と返事して車を稚内へ走らせた。彼は免許取得中で運転できない。ひとりで頑張らねば・・・。高速を使って2時過ぎに着いた。風はきつくとても寒かった。適当に車を止めて仮眠。

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7/25 起床5:00→船6:30→利尻島8:20→利尻北麓野営場→鴛泊登山コース出発8:50→長官山11:20→頂上13:00→三眺山→沓形登山口15:50→温泉→キャンプ場→就寝20:00

5時に起きて準備をし、6時半の船に乗ってむかった。お洒落な旅行客やハイカーが多く、登山という雰囲気の人はいなかった。めっちゃ大きいザックをもっていたのはK阪君のみだった笑。初日の予定は鷲泊コースから登り沓形コースを下りて利尻で1泊することにした。利尻島に着くと北の果てにきたんだとやっと実感が沸いた。島へ渡ると島独特のゆったりした雰囲気を感じる。港から北麓野営場まで歩いて1時間半かかるのでタクシーを使うことにした。約1300円。島にはタクシーが10台しか無い様で、観光客が多いと予約が入っていて乗れないこともあるらしい。今回は少し時期が遅かったのか余裕があった様だ。鷲泊コースの登山口にある北麓野営場に荷物をデポしてザックひとつでいくことにした。持ってくれたのはK阪君、ありがとう。私はウエストポーチひとつ。お姫様登山をさせていただいた。登りだしたときに会ったおじさんに「利尻山をなめたらあかんよ。水をたくさんもっていかんとあかん。昨日、疲労から歩けなくなった女性がいてその人の介護が大変だった」と言われた。ザックを背負ってない私をみて、おじさんは心配になったんだろう。途中で水を汲む箇所がないので、歩き出して10分のところにある甘露泉水で2人で5リットル汲んだ。最初はトドマツ、エゾマツの大木が茂る中を進み、6合目あたりで視界がひらけて長官山が見えた。振り返ると鷲泊の街並みがみえる。6合目を過ぎると高山植物の種類が増え始めた。写真を撮りガイドブックで確かめながら進んだ。長官山(8合目)に着くと少しガスが増え始めたが、なんとか利尻山のピークを見ることが出来た。利尻避難小屋を過ぎて高度を上げていく。花の種類も高度と比例して増えていく。かわいい美しいお花を見ながら歩けてとても楽しく心がほっとする。アルプスを縦走してる様な気分だった。たまにはこんなハイキングも良いものだと感じた。谷にはちらほらと雪渓がのこっていた。緑・お花・白い雪渓を見ると高所にいる様な錯覚を感じる。沓形からの登山道合流地点からは少し足場が悪く歩きにくい。ざらざらと足が滑りやすく疲れる。合流点から約20分でピーク北峰に着いた。南峰もあるが立ち入り禁止の札がかかっていていくことが出来ない。ピークからはうっすらと礼文島を見ることが出来た。お花が咲き乱れとても綺麗な場所だった。ただ、ハエが多く少しうっとうしくもあった。だんだんガスも増えてきたところで下山することにした。タクシーの運転手に沓形コースは急だから下山に使わない方が良いといわれたが、同じルートで下りるのも面白くないので予定どおり沓形コースで下山した。難所と言われる親不知子不知や背負子投げを過ぎて三眺山に着いた。足場が悪いというより傾斜がきつく、ところどころにロープがセットされていた。8合目からは景観がとても良く、沓形の街や海が見えた。避難小屋に15時前に着き、そこからタクシーを予約した。避難小屋から登山口までの足場はぬかるみが多くて悪く、登山口はまだかまだかと思いながら歩いた。

タクシーで沓形の街、利尻山、海を眺めながら走り、途中で止まってもらって記念撮影をしながら温泉へ向かった。約4000円利尻富士温泉で汗を流して、歩いてキャンプ場に戻った。登り4時間下り3時間のけっこうハードな山だった。水を途中で汲むことができないので多めに担いで登った方が良いだろう。すかっ晴れとはいかず雲が多かったが、礼文島が見えたりと景色や花を楽しみながら登ることが出来た。コースとしては、一般的に鷲泊コースを往復する人が多いようだが納得できる。体力があれば変化があるので縦走コースがお薦めである。雨のあとの沓形コースは薦められないかも。

7/26起床5:30→港7:20→ペシ岬展望台8:30→船10:05→礼文島10:45→バス10:50→登山口11:20→礼文岳12:55→下山14:40→船16:30→稚内→温泉→ほっとはぼろ道の駅 泊

20時に寝たので早く目が覚めた。ダラダラと起きて朝食は港の食堂で利尻名物ウニ丼を食べることにした。3000円と高いがここまできてケチることなんてない。朝から贅沢をして出航まで時間があったので港から見えていたペシ岬展望台を登りにいった。途中、フォトギャラリーがあったので立ち寄って、利尻の色んな写真を見ることが出来た。印象的に残ってるのは、やはり雪のついた利尻富士だった。あと、秋の利尻山も良かった。15分ほどで展望台に着いた。とても気持ちの良いところで鷲泊の街並みが見えた。港に戻るとちょうど利尻山がガスから顔をだしていたので、思わず写真をたくさん撮ってしまった。

10時5分の船にのって礼文島へ渡った。島に着くとすぐに礼文岳登山口内路行きのバスに乗り換えた。登山者らしきおじさんと我々の3人。20、30分海岸沿いを走る。うっすらと利尻島がみえた。大きな島で、島というよりぽっかりと海に浮かぶ山だった。ガスに覆われていてくっきりとは見えない。登山口には数台車が止まっていて、地元ナンバーは少なかった。

登り始めは急だが、登りきると内路漁港が見えて笹原の気持ちよい景色が広がる。しばらくトドマツ林の森のなかをいくと第一見晴に着く。そこからはハイマツ帯となり高所の雰囲気に変わる。ニセ頂上を過ぎていったん下ってから登り返せばすぐに礼文岳頂上に着いた。視界は悪く真っ白で風がきつくとても寒かった。写真撮影をすませてすぐにおりてきてニセ頂上でゆっくりすることにした。晴れていればピークからは利尻島やサハリンが見えるらしい。残念。礼文岳はたったの490mの山なのに何千メートルも登った高山帯のような雰囲気だった。登山口からはバスで港に戻りたかったが夕方まで便がなかったのでヒッチハイクすることにした。上手いこと軽自動車に乗ったおばさんが止まってくれた。港近くのコンビニへ買い物に行くらしい。そこまで乗せてもらい港まで歩いて戻ることにした。船最終便まで時間があったので、おばさんに教えてもらったお花が綺麗に咲きみだれる桃岩歩道へいこうかと思っていたが、ちゃんちゃん焼き(ホッケ)を食べたか?と聞かれ、礼文の名物を食べて帰らなければと思い花より団子となってしまった。一枚900円のホッケ、炭火で焼きながら味噌をつけながら食べる。港に戻るとちょうど16時半の船に間に合いそうだったので予定よりも1本早い船に乗って稚内に戻った。もう1日時間があればスコトン岬からゴロタ山経由の澄海岬までのハイキングコースと桃岩歩道を歩きたかった。

豊富温泉(お湯が金色 匂いもすごい)に入って海岸沿いの道を走り、ほっとはぼろ道の駅で寝ることにした。

7/27起床→朝食7:00→札幌市→温泉→千歳空港→京都2115

適当に起きて朝食を作って食べ札幌市へむかった。帰りは高速を使わずに海岸沿いを走らせて戻ってきた。時間があるので温泉にはいってのんびりして昼食をとり、K阪君と15時過ぎに札幌駅で別れた。彼はこれから知床へ向かい4泊5日ほど沢旅をする予定だ。羨ましいなぁ。北海道で沢旅を満喫することは出来なかったが、一度は行ってみたいと思っていた利尻・礼文で島旅・山旅を満喫することが出来た。もう一度行きたいと抱かせてくれる島である。

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