冬合宿初級班@常念岳東尾根

山行名:冬合宿初級班@常念岳東尾根

日時:2025年2月28日(金)夜発〜3月2日(日)

メンバー:S山、T柳、S尾、M野、H原、S森、M川、K島、U山

参加者募集とメンバー確定:

・2024年12月上旬 参加者募集

・12月23日 メンバー10名確定 WEBプラン会:2025年1月14日

・行程、各係の発表

・幕営地、練習山行先などの確認

準備山行:

本山行に向け、リーダーが練習山行を4回計画

1. 12月15日 醍醐〜長等山〜銀閣(21km、累積標高1400mのハイク)2名参加

2. 12月31日 大晦日の雪山・武奈ヶ岳(読図、ワカン・スノーシュー履き比べ、雪山装備確認)S山、S尾、M川、K島  4名参加

3. 2月9日 雪山・大普賢岳へ転進(寒波で名神通行止めの為、八ヶ岳山系・赤岳杣添尾根から変更)S山、T柳、S尾、M川、K増、K島 6名参加

4. 2月22日 芦屋川〜有馬への六甲ハイク 2名参加

ルート: 距離22.1km  のぼり2203m くだり2196m

 

【1日目】行動時間:12時間

5:13 ほりでーゆー四季の郷 - 5:57 送電線巡視路入口 - 6:23送電線鉄塔 - 10:35 1955m峰 - 11:54 2178m峰 - 14:29 前常念岳 - 15:31 三股への分岐点 - 16:07 常念岳 - 17:17 2178m峰

 

【2日目】行動時間:3時間

6:05 2178m峰 - 6:47 1955m峰 - 8:18 送電線鉄塔 - 8:49 送電線巡視路入口 - 9:26 ほりでーゆー四季の郷

2月28日(金)

21:00 山科に集合し、0:30過ぎに安曇野でM野さんをピックアップ。その後、道の駅で仮眠をとる。

 

3月1日(土)

当初の計画では1日目にテント泊、2日目にアタックと下山の予定だったが、天候が万全でないため、1日目にアタックすることとなった。

4:00に起床し、5:00にほりでーゆーに到着。すでに駐車スペースはほぼ埋まっていた。リーダーが隊列を考え、歩き出す。ヘッドランプを灯して進む林道は凍結しており、滑りやすい状態だった。急登ではアイゼンを装着し、逆ハの字や横歩きをしながら歩荷する。余裕のある人に荷分けしてもらい、フォローし合いながら歩くが、ペースはなかなか上がらない。途中、H岡さんパーティと出会う。

 

2178m峰のテント場に到着すると、テン泊装備をデポし、休むまもなく10分ほどで7名はアタックする。S森さんとM川さんが留守番をする。整地やテント設営、水作りを担当し、戻ってくる仲間を待つこととなった。

M川さん、S森さんに見送られ歩き出す。

10分程歩いたところで樹林帯が終わり、青空にくっきりと映える前常念、常念岳が現れた。皆でしばらく山容に見惚れる。近いようで、まだまだ山頂は遠い。

S山リーダーがテント残留組の二人にも景色を見てもらおうと電話をかけてみるが、残念ながら電波が悪く繋がらなかった。

岩が出てくるあたりでストックからピッケルに持ち替え、ストックはデポ。

前常念の登り手前で休憩を取ろうとしたところで、H原さんから悲鳴が。

いつもの、声の大きさと出来事が反比例する悲鳴かな、と思っていたらなんと脚を攣ってしまっていた。これは大変とみんなが駆け寄る。横になって、脚を揉んだり水分・塩分補給をしたり。S尾さん手作りこだわりのトレイルミックス、S山リーダー秘蔵のコーラで元気を取り戻した。

思えば補給と休憩もそこそこに出発から9時間登り続けていたことになる。いつもパワフルなH原さんの初脚攣りも頷ける。

 

岩場のトラバースは緊張。慎重に一歩一歩進んだ。雪の状態は良くアイゼンがしっかり効く。

列前方のSモアさんから歓声があがり、雷鳥さんがいる!という。真っ白な雷鳥にしばし癒され、元気をもらい山頂を目指す。

前常念に登りつめると、王冠のような佇まいの穂高連峰が迎えてくれた。

冬の穂高を近くで見たくて冬合宿の参加を決めたこともあり、感無量である。思わず北穂に手を振る。

常念岳の山頂はもうすぐそこに見えるが、更に1時間はかかりそうだ。既に折り返しの時間が迫っていた。L、SL以外は前常念にザックをデポ。

ここからはビクトリーロードと呼ぶに相応しい、美しい稜線を歩く贅沢な時間だった。

 

風も穏やかで、時折やや吹かれる程度。冬にこんな良い条件で稜線を歩けるなんて本当についている。

時間ギリギリまで前へと進んだが15:30を過ぎタイムアップ。山頂まであと標高50mというところまで頑張ったおかげで、槍ヶ岳や裏銀座の山々までも眺めることができた。

S山リーダーの「合宿はピークハントが目的じゃなくて、みんなが力を出し切る事に意味がある」という言葉もじんときた。

U山さんの「ピーク直下はほぼピーク」というざっくりとした迷言もあり、気持ちは常念の山頂まで登り切ったかのような満足感があった。

U山さんは他にも「視界に捉えたらもう到着したようなもの」「軽すぎてマイナスGがかかる」など、数々のざっくりした迷言を残している。

 

テントまでの下山は早かった。名残惜しくも絶景を後にし、度々振り返りつつサクサク降りる。今シーズンが雪山デビューというK島さんだが、そんな様子を微塵も感じさせない安定した歩きでぴたりと先頭についてゆく。すごい。

樹林帯に入りテントが見えて、S森さん、M川さんが出迎えてくれた。

急にホッと力が抜けてお腹が空くのがわかった。

みんながいい表情で下山してくる。

ここからは、賑やかな宴会の始まりだった。

9人がひとつのテントに集まり、楽しいひとときを過ごす。プラティパスがなかったため、水作りを続けながら準備を進める。夕食は、S尾さんが急遽手作りしてくれた銀杏と百合根入りのひろうす。一つだけ酸っぱいチェリー入りの”ハズレ”入り。1回戦は、ひろうすや牛蒡、菜の花が入った上品な鶏だしベースの鍋。2回戦は、豚肉や水餃子、ワサビ菜をたっぷり入れたごま油風味の白湯鍋。レモンを加えて味変を楽しみながら、熱々の鍋を堪能する。〆はサリ麺。用意していた5袋をみんなで平らげ、大満足の食事となった。

食後は、ジャンボテントと4.5テンの2つに分かれて就寝。

 

3月2日(日)

翌朝4時に起床し、朝食に乾燥野菜入りの棒ラーメンを食べる。あとは下山のみなので、何度もお茶をしながらゆっくり過ごし、テントを片付けた後、アイゼンを装着して6:00に出発した。前日より雪は溶けており、林道では転ばないよう気をつけながら歩く。下山は思ったより早かった。

その後、ほりでーゆーでゆっくり温まり、すっきりリフレッシュ。Sモアさんおすすめの大盛り蕎麦の店「くるまや」へ行き、その驚きのボリュームに圧倒されつつも、反省会をしながらしっかり完食。締めくくりに北アルプス牧場で牛乳ソフトを味わい、M野さんとは安曇野でお別れした。

こうして、S山リーダーの”体力のある者が荷物を担ぎ、経験のある者が知恵を出し”という言葉通りでもあったし、”合宿は登頂が目的ではなく、自分の限界まで力を尽くす”という考えに沿った充実した有意義な冬合宿を終えることが出来た。(文責:M川)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です