積雪期ピークハント@南アルプス 塩見岳

山行名:積雪期ピークハント@南アルプス 塩見岳
日程:2022年12月29日(木)夜発~2023年1月1日(日)
メンバー:H岡、S原、K藤、K林

ルート:
【1日目】
8:35鳥倉林道冬期ゲート〜11:40鳥倉登山口〜15:40三伏峠
【2日目】
5:30三伏峠〜7:10本谷山〜9:40塩見小屋〜11:30塩見岳西峰〜11:40塩見岳東峰〜13:15塩見小屋〜16:50三伏峠
【3日目】
6:00三伏峠〜8:20鳥倉登山口〜10:50鳥倉林道冬期ゲート

12/30(金)早朝、道路脇の電子掲示板にマイナス4度の表示が出ていた。冬期ゲートの数キロ手前からひどく凍結しており、タイヤにチェーンを装着して予定より約1時間遅れで出発地点に到着する。

林道冬期ゲート前で登山届を提出して緩やかな上り坂を歩き始めた。林道は数センチ積雪が有ったり、日が当たっている箇所は全く無かったりとまちまちで、冬と思えない陽気な空気に包まれた。塩見岳山頂が見えて、明日にはあそこに立つのかと思うと高揚した。

越路ゲート前には、下山してきた大人数のパーティが先に休憩していた。鳥倉登山口から本格的な山道がスタート。積雪は膝下ほどの高さだが、道はしっかり踏み固められていて歩きやすかった。鹿とも遭遇した。

30分歩く→5分休憩を繰り返して三伏峠に到着。先客は10張弱ほどで、私たちは風を避けて樹林帯にテントを張った。設営中に山頂方面から数人下りてくる姿が見えた。

12/31(土)ヘルメット・ピッケル・アイゼンを装着して真っ暗の中を出発。ヘッドランプを消すと満天の星空が見えた。
樹林の間を歩くと枝が当たって地味に痛い。尾根に出ると風があったので立ち止まってフードをかぶった。暗闇の中で下界の光を少し眺めた。
次第に空が白み始め、本谷山の手前で日の出を迎えた。富士山も横に並んで見えて得した気分。

稜線は無風に近かった。雪は多くなく、岩場もあったが問題なく進めた。鎖も雪に埋まっておらず使用できた。

約6時間かけて西峰に登頂。続けて東峰に移動し360度の展望を堪能した。この日の行程は山頂でちょうど半分。気を引き締めて慎重に下り始めた。

樹林帯に入れば緊張も緩んだのか、疲れが表に出てきた。足裏全体が怠く速く歩けない。アイゼンを外して少し軽くなるがテントまでの距離はやっぱり長い。皆黙々と歩いた。
明るかった空に雲が広がり始め、本谷山付近で雪がちらつき始めた。1人が下りの緩い斜面で転倒、怪我は無かし。真っ暗になる前にテントに戻って来ることができてホッとした。

1/1(日)この日の挨拶は「おめでとうございます」から始まり、朝食に白味噌ベースのお雑煮を頂いた。

上りは長く感じたトラバース道が、下りは速く通り過ぎた。鳥倉登山口の林道に出れば、もう一安心とばかりに雑談も増えた。このまま和やかにゴールかと思いきや、冬期ゲートに近づくにつれ凍結が多くなり最後に神経を削がれた。

今回無事に山頂を踏むことができたのは、先行パーティや連日の好天などたくさんの僥倖に恵まれたというほかない。
塩見岳、ありがとう。

      

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