積雪期アルパイン@剱岳・源次郎尾根

山行名 積雪期アルパイン@剱岳・源次郎尾根
日時:2022年5月3日(火)~5日(木)
メンバー:H本、Y井
ルート
3日:08:15室堂-10:57剱御前小舎11:14-11:37剱沢キャンプ場C1
4日:04:50C1-05:35平蔵谷出合-07:32源次郎尾根 I 峰-08:19源次郎尾根 II 峰08:41-09:43剱岳10:04-10:05カニのハサミ
-11:04前剱-11:53剣山荘-14:15C1=C2
5日:06:23C2-07:12剱御前小舎07:23-09:06室堂09:18

アルパインをしたいなと思っていた頃に雑誌「山と渓谷」で見た残雪期の源次郎尾根。その急峻な岩や雪稜、そして何と言っても「剱岳」という言葉に憧れを抱き、無積雪期だがこの2年だけで3回も源次郎尾根に登った。その集大成として昨年のGWにやっと残雪期の剱岳を源次郎尾根から登ろうと思ったのだが。。。結果は敗退。

今回こそは!と1ヶ月半前にメンバーを募集した。昨年の3人が揃えば良かったがTさんは不参加。今回は前回も一緒に登った体力モンスターのYさんと2人ということになった。メンバーが決まったところですぐに計画書を作成し、富山県に登山届けなどの必要書類を提出し事前準備を済ませた。あとは当日に晴れてくれるのを願うしかない。

いよいよ入山日の1週間前となったが天気や装備が気になったり、計画は行けそうかモヤモヤしながら仕事は手につかない。なんせ去年は本当に命の危険を感じたし、来てくれたメンバーを危ない目に遭わせたのだから慎重に見極めないといけない。
出発の2日前にヤマテンをチェックした。どうやら山行中は概ね晴れるらしく登山日和とのこと。
これを以て決行することにした。

出発当日に装備の最終チェックを済ませ、いよいよ出発。

1日目
ケーブルカーとバスで室堂に入り、昼頃に剱沢キャンプ場に到着。
テントと雪壁を設営し宴会。夕食後就寝。
夜中はずっと強風が吹き荒れテントは揺れに揺れた。
寝れない程ではないが、30分ぐらい寝ては起きてをひたすら繰り返した感じ。

2日目
前日の疲れや二日酔いもなく相変わらずガッツリと朝食を食べ、準備を済ませて4:50にテントを出発。
既に何パーティか出発している模様だ。

平蔵谷まで地吹雪を楽しみながら降下。いよいよ源次郎尾根に取り付く。
ルンゼをわっせわっせと登り、数パーティを追い抜く。ルンゼが終わると少しの岩登り。その後は雪のリッジを渡りⅠ峰の雪壁を越えていく。

その雪壁の手前のチムニーでYouTuberのサンダーバードヒルズの御一行がおられた。
KFさんと握手したかったが妙なオーラが半端なく諦めた。島根のご兄弟さんもおられた。皆シュっとしてたなぁ。。。
でも一行さんは大所帯で時間がかかりそうなので我々はチムニーを避け岩を直登してパスさせていただいた。横から申し訳ありません。ありがとうございます。
落ちたら終わりの雪壁を登ったⅠ峰の頭からは美しい八ツ峰が綺麗に見えた。

I・Ⅱコルへはクライムダウン。
そこからⅡ峰の頭までは雪壁でダブルアックスでガンガン登る。
ここで3人組の先行パーティさんを追い抜きトップでⅡ峰の頭に到着。
そこで大休憩とし、3人組の先行パーティさんにここまでのルート工作のお礼をし、しばし談笑し色々と教えてもらった。リーダーの方はこれで残雪期の源次郎は4回目だそうで、どうりで熟知しておられる訳だ。

休憩もそこそこにいよいよ懸垂下降なのだが、そこにいくまではこの日はまだ誰も踏んでいないバージンナイフリッジ。キレッキレの稜線をしっかりアイゼンを差しながら歩く。最後の下りながらのナイフリッジは私はトラバース気

味に進んだが、先頭を歩くモンスターは普通に歩いて行った。。。
懸垂下降を終えてしばらく新雪をラッセル。ここがとてもしんどかった。途中で平蔵谷から上がってきたBCさんのトレースに繋がった時は天国を感じた。

斜面が穏やかな所でBCさんたちが休憩しておられたのでトレースのお礼とここでもしばし談笑。とあるネタで盛り上がって楽しかった。盛り上がり過ぎてその間に何パーティーかに抜かれた(笑)
さて、我々もいよいよ山頂に向かいますか。

少し先の岩壁に先ほどの3人組さんがおられたが、我々はそのトレースは使わず岩を直登。雪壁だけだと飽きるのでたまにこう言うセクションが楽しい。
最後はダッシュで登り上げようと思ったが、山頂手前でイキって追い抜くのはダサすぎるので3人組さんを追い抜かないスピードで登っていく。競争じゃないので自分が納得できるルートで登ります。

9:45 源次郎尾根より剱岳に登頂。万感の思いで山頂からの景色を眺めた。

テントに戻るとまずは乾杯。その後、昨日の夜は強風であまり眠れなかったのを反省にテントの周りにしっかりとした壁をこさえ万全の体制で就寝。しかし夜中に風はほぼ無かった。。。。

3日目、4:00起床
ゆっくりと朝食と身支度の時間を取った。
今日も良い天気でおはよう剱岳にも雲ひとつかかっていない。
6:20 テント場を出発。
朝イチの剣御前小屋までの登りはしんどいが雪が緩む前に登りは終えたい。
小屋の前で休憩。すると昨日出会ったBCの方が話かけてくれた。楽しい時間ありがとうございました。っていうか私は昨日と違う服装だしバラクラバもしていたし、、、よく我々とわかったなぁと感心。Yさん曰く、汚い関西弁でわかったんとちゃいますか、きっとそうでっせ。とのこと。なるほど。。。少し上品にいこう。
剣御前小屋から雷鳥沢まではひたすら下り。新雪部分を狙ってズンズンと踵キックで高度を下げる。
雷鳥沢キャンプ場でまた休憩。去年は疲れ果てカエルのようにひっくり返ってしまったけど、今回は余力があった。ここで長めの休憩を取り、あとは室堂まで歩いた。
ここまでで十分上手く行ったが、今回は最後の最後まで運が良かった。帰りのバスは空席が多く、贅沢にも2人席を1人づつ使う。おまけに革(合皮)シートで座り心地が良かった。そのままケーブルカーもスッカスカで寛いで立山駅まで戻ってこれた。些細な事だが、帰りもギューギューだと辛いし疲れるのでこんなことすら嬉しい。しかも高速道路もそんなに混まずで17時には京都に着いていた。nice & smooth

さて、振り返り。
源次郎尾根についてはテクニカルな部分はそうは無く、それなりの体力、雪と岩でのピッケル&アイゼンワークがしっかりできれば難しくはない。ただ、それを誤ると怪我では済まない箇所が多々あり、いっときも気は抜けないルートだった。逆にそれができればコンディション次第だが、登攀においてはロープを出す箇所は懸垂下降くらいで、その分スピーディーに登ることができ結果的に安全登山に繋がる。
残雪期の雪山登攀は気温の上下が激しいので時間や天気によって難易度がグッと変わる。雪の状態が良い時間に核心を越えたいところ。
と、まぁ、今回の山行は全て上手く行き、いや行き過ぎか。トラブルもなく前回の自分の反省点を踏まえ、スッキリとした気持ちで終えることができた。
というわけで今シーズンの雪終いを無事に終えることがきて感謝感謝。シェーシェー。

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