山スキー@乗鞍縦走改め十石山

山スキー@乗鞍縦走改め十石山
日時:2019年2月8日(金)夜発~10日(日)
メンバー:K川 Sモア
9日:12:44白骨温泉バス停-13:08十石山登山口-16:00十石東尾根-16:30 2300m宿泊地泊
10日:04:00宿泊地-05:20十石山-05:28十石峠避難小屋08:56ー09:02十石山ー09:50.2532手前ー10:34十石山ー12:01湯沢ノ平-12:57十石山登山口-13:17白骨温泉バス停

三連休は悩んだ挙げ句、先週西穂高から見て白くて美しかった乗鞍での縦走プランを計画。
乗鞍に車を置いて白骨温泉行きのバスに乗り、白骨温泉から十石山に登って乗鞍にむけて縦走することにする。

9日 痛恨の忘れ物とラッセル
金夜に京都を出発し、先週と同様東海北陸道を走る。
早めにひるがのSAに着いたのでしっかり仮眠して先週と同じく高山経由で乗鞍高原に向かう。

バスセンターでのんびり待っていざ準備に取りかっている最中に積んでいたスキーが無いことに気づく。What’s!?
ひるがのSA車中泊して車の下に出したときに忘れたようだ。
電話をしたらスキーはあるとのことだったので、確保してもらう。
というわけで大急ぎでひるがのSAに戻ってスキー回収に。果たしてスキーは売店に保管されておりお礼を言って回収、とんぼ返りする。痛恨のミスで3時間半タイムロス。幸先が悪いスタート。

乗鞍から白骨温泉行きのバスは15時までなので、白骨温泉へ直接向かい、下山後乗鞍から白骨温泉へバスなりタクシーなり使うこととする。
白骨温泉12時半着。結局白骨温泉駐車場を出発したのは13時だった。

スキーを担いで温泉街を抜けて登っていき十石山登山口につながる林道の途中からスキーを履いていく。
登山口からはトレースを辿り夏道どおりちょっと微妙なトラバースで出足の急斜面下へ。
積もった新雪の下にカリカリの層あるのでシーアイゼンを着けて登っていく。

急斜は右手の尾根よりについているトレース沿いにいくが、トレースが微妙に滑り登るのに苦労するが、なにくそとシールを効かせてう上へ上へと登っていく。
最強寒波(というほどでもない気もするが)はこれからなのか気温は高く感じ汗だくになりながら1800mの台地上へ。

残念ながらトレースはここまで。すでに14時半。
小屋まで辿り着けるか怪しいがとりあえず、行けるところまで行くことにする。
スキーで深いわけではないが足首上くらいまでズボッと埋まり下の層が微妙に固くシールの効きが悪いので絶妙にダルい。
今週もこんなのか~とひいひい言いながら途中に二度目の急斜を交えながら黙々と標高を上げていく。
2300m付近で16時過ぎ。いよいよ寒気の影響かキューと寒くなってくる。
小屋まではあと1時間半ほどはかかるペースなので残念ながらここで行動終了。なんか先週よりも疲れた。
体が冷える前にテントに転がり込む。そういえば二人用のエアライズを引っ張り出してきたのは久しぶりだ。

休憩も少なかったのでお湯を沸かしてたっぷり水分補給。最近使い始めたレモネードのローズヒップの酸味か疲れた身体に染みる。
水は5リットルくらい担いで来たので水作りはそんなにいらず、一定雪を溶かし終えたら米を炊く。
今回はペミカンストックを出すのも勿体ないということでレトルトカレー。ボンカレーはいつどこで食べても美味しい。
明日の微妙な天気とここまでの疲労でぶつくさいいながら、酒もつまみもそこそこに沈。

10日 白い乗鞍と極上スキー
翌朝は2時おき4時出発。朝御飯はなんか久々のチキンラーメン。これもいつどこで食べても美味しい。

今日は冬型の緩みで回復する可能性があるので、とりあえず稜線に出て天気が悪ければ小屋で位ヶ原小屋に行けるリミットまで時間待ちすることに。
まだ粉雪が舞い散る中、テントを撤収して登り始める。
今日も今日とて黙々と登るだけ。

まだ暗く風が吹きすさぶ中、十石山のピークに到着しGPSにも頼りながら小屋にたどり着く。
重い入口をこじ開けて中に転がり込む。とても立派で綺麗な小屋。

外はガスガスで長い時間待ちになりそうなので、テントを設営してお湯を沸かし寒さをしのぎながら時間待ち。
明るくなった7時前でもまだまだガスガス。半ば諦めつつうつらうつら7時半ころもガスガス。
寒さもあり極めて不幸な気分でぶつくさいいながら、何だかんだでギリギリまで待ってみる。

8時くらいにもう下るつもりでパッキング。出足はアイゼンで下るつもりで準備しているとtentyoのアイゼンの踵の部品が壊れている。普通にパッキングしていたに何故と疑問に思いつつ、荷物を片付けて外に出るとなんと太陽が顔を出し遠くに乗鞍の姿が見えている!

さっきまでの不幸な発言はどこへやら超回復にテンション上がり、とりあえず硫黄岳まで目指して進んでみることに。
振り返ると先週登った西穂高岳や槍穂の稜線が見えてこれまたテンションが上がる。

十石山から少しスキーで進んで.2532へと続く稜線は細くアップダウンも多いのでアイゼンに変えて進む。
バリズボの箇所もあり、呻き声を上げながら進んでいく。
しかし、バンドで固定を試みたtentyoのアイゼンはやはり不調で天気も一瞬の煌めきだったのがガスが沸いて雪もちらつく。
天気は回復中の波のような気もするが、コースタイム的にも不安が残るので今回は縦走は断念。来た道を下ることにする。

遠くに見えた乗鞍はそこに至るまでの稜線も真っ白でトムラウシや知床を彷彿とさせる。
それが見えただけでもなんだか満足感。またの機会に必ず縦走することを心に決めて稜線をあとにする。

ピーク付近のカリカリ地帯を少し降りたあたりからシールを外して滑ることに。
ちょうど下からスキーヤーが5,6 人登ってきたところだった。
これでトレースもついて楽々下ることができると挨拶を交わしながら心の中で小さくガッツポーズ。

いざ、滑りに入ると適度な深さのパウダースノーで超楽しい!
ピーク直下の真っ白な斜面から樹林帯に入っても適度な抜け具合で自在にターンを楽しみながら最高の林間スキー。
昨日苦労したもうまいこと急斜も尾根上を避けつつ斜面を滑り降りれて快感だ。
雪質もあるが、特にSモアは今シーズン導入した兼用靴がやはりスキー下降にてきめん効いている。
プラブのK川は木が濃くなってからはちょっと苦労し始めている。

1800mの台地の日向で一休み。天気はさっきよりも回復して乗鞍も再び見えているよう気がする。
のんびりパンなんかを食べてキラキラの樹林を楽しむ。

最後の急斜も尾根を外して斜面を滑り降りる。
後から追い付いてきたスキーヤーほど上手くはないが転けずに行けるぞと思った矢先、ブレーキをかけすぎてひっくり返り、ストックの先っぽを紛失…。まあ楽しいのでよしとする。

そんなこんなで尾根を転がり降りて除雪終点まで。駐車場にたどり着いたのは13時。
急いで片付けをして気合で凍結した坂道を車で駆け上がったが、白骨温泉の日帰りは時間切れで入れず残念。

明日も休みなので普段行かない松本経由し明日のんびり帰ることに。
梓川河畔の湯で汗を流し、奈川名物のとうじそばを食すため奈川の集落へ。
蕎麦つゆ風のお汁にに鶏肉を入れて出汁にして、一口分に分けられたそばを軽くしゃぶしゃぶしていただくお鍋。
とてもおいしく身体も暖まる。お腹もペコペコだったので、〆の雑炊までスルスル食べてしまう。
松本では馬刺や山賊焼といった信州名物に舌鼓をうって、翌朝は珈琲美学アベでモーニングを堪能して木曽路経由で温泉と信州サーモンを楽しみながら京都への帰路についた。

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