山形遠征@蔵王&姥ヶ岳
山行名:山形遠征@蔵王&姥ヶ岳アタック
日時:2018年12月22日-23
メンバー:K川 Sモア
ルート:
22日 10:05地蔵山頂駅ー10:23地蔵山ー11:12蔵王山11:27ー11:50熊野岳避難小屋ー12:50刈田岳12:55刈田岳避難小屋13:02刈田岳13:06ー13:47熊野岳避難小屋ー14:35地蔵山ー14:50地蔵山頂駅
23日 04:18スタート地点ー06:54姥沢口ー07:56月山リフト山頂駅ー08:20姥ヶ岳08:420ー10:07姥沢口10:31ー11:22ゴール地点
12月の三連休は雪を求めて思い切って山形遠征へ。
京都駅から21時半発の夜行バスアルカディア号に乗り込み山形を目指す。
今回は三列シートでかなり快適だった。
朝8時に山形駅着。駅近のタイムズレンタカーで車を借りて蔵王のスキー場を目指す。
事前の予報通り天気は良く、山形市内からも蔵王を含めた山々をよく望むことができた。
市内はほぼ雪はなかったが、蔵王に近づくに連れてすぐに雪が増えてくるのはさすがだ。
スキー場の中央ロープウェイに駐車し1回券1600円くらいで地蔵山頂駅へ。
これでも少ないのだろうがしっかり雪があり青空の下でキラキラ輝いている。これを求めていた。
山頂駅付近ではまだ木々の形は分かるものの真っ白に着雪した樹氷たちが迎えてくれる。
そんなこんなで山頂駅に到着。早速久方ぶりのスキーを装着し登り始める。
ロープをくぐってトレースの続く尾根を登っていく。
スキーもスノーシューもツボ足もそれぞれトレースがついている。
ほんのひと登りで開けた地蔵岳の台地に出て視界が開ける。
青空のもと気持ちのいい限り。遠くには月山と思わしき山も見えるがガスがかかり始めている。
地蔵岳からは気持ちのいい尾根歩きが続く。
熊野岳も中々大きく、シュカブラが出ている感じはいかにも冬の火山といった感じだ。
視界が落ちた時のためかずっとボッコか続いている。
熊野岳を左から回り込むように斜面を適当に登っていき頂稜に出る。
この頃からガスが出て来はじめて、晴れたり曇ったりといった感じになる。
熊野岳の山頂付近は本当に真っ平らで白い砂漠のよう。
熊野岳の神社をお参りして風が避けれるところで休憩。
下界方面もぼちぼち見えていたが、いよいよ本格的にガスり始める。
とりあえず避難小屋まで進み、視界は悪いものの風も弱くボッコも続いててルートは分かりそうなので、様子を見ながら刈田岳を目指すことにする。
避難小屋から馬の背に入るところはちょっとボッコをロストし少しうろちょろ。
馬の背に入ると尾根筋が分かりやすい。晴れたお釜が見たかったので残念だ。
レストハウスや時折出てくる分岐を確認しながら進んでいくと刈田岳の神社が白いガスの中から姿を現す。
鳥居は着雪して真っ白だ。
先に刈田岳ピークを確認して休憩がてらお参りする。
あとはボッコを辿りながら来た道を引き返す。
それにしても高気圧圏内のはずなのになんで こんなにガスっているのか。
この感じも冬山らしくて悪くないと言えば悪くないのだが…
地蔵岳からスキー場に降りていくあたりで少しだけ天気が回復。
オレンジがかったガスがいい雰囲気だ。
地蔵尊にお参りしてスキー場を滑り降りる。雪質も悪くなく楽しい滑走で駐車場まで。
下山後に行った源七の湯は雰囲気もよくいい湯だった。
今晩車中泊する予定の天童に戻り山形名物、冷たい肉そばを食したり、飲み屋に行ったりとお腹を満たして道の駅で沈。
明日は、天気が微妙でいろいろ話し合ったが当初の予定通り、朝一で天気がもつ限り姥ヶ岳を目指し持てば月山まで行くこととする。
果たしてどうなることやら。
天童の道の駅2時半起床。
月は見えていて空は快晴。行くっきゃない。一路月山に向けて車を走らせる。
1時間ほどで弓張平の先の除雪終点まで。蔵王もそうだが市内から1時間車を走らせればこんな雪深い山にいけるなんて素晴らしいとしか言いようがない。
さっそくスキーを履いて道を歩いていく。まだ暗いが空は快晴。天気はいつまでもつか。
くねくね車道は電信柱を目印にショートカットしていく。ところどころスキーだと少し急かもというところがあるが、大学時代の青春をシールワーク捧げた2人ならなんのその。ワシワシ登っていく。
出発してから2時間半ほどで姥沢口ことスキー場まで。
ちょうどこのタイミングで日の出を迎え、目の前に見える真っ白な姥ヶ岳や湯殿山が真っ赤に染まっていき美しい。毎度同じ表現だが最高の時間だ。
昨晩は山に行くか少し迷っていたが、これが見れただけでも来た価値がある。
スキー場に入っていきリフト沿いを登っていく。ここもワシワシ登っていくが、登るにつれてどんどんリフトの支柱が埋まっていく。
例年より少ないのだろうがさすがの積雪量。そりゃ5月までスキー場開かないよねといった感じだ。
振り返ればこちらも白い朝日連峰が連なる。なんか青みがかって水彩画のような美しさだ。
リフトの終点が近づくと白くて白い姥ヶ岳が迎えてくれる。姥沢を挟んで望める月山は相も変わらずでかい。
勢いで一気に姥ヶ岳まで登ってしまうことにする。
最後の登りは本当に青と白だけの世界をただただ歩くだけ。平らなところにでるとドドーンと月山を正面に来る上に、大きな裾野をたたえた鳥海山を望むことができる。
本当に登ってきてよかった。北海道でずっと白い山を登ってきたからか、こういう世界が見たかったんだとなんか涙が出てきそうなくらい白い。
しばらく景色を堪能するが、少しずつ上層の筋雲が増えてきて、湯殿山の向こうから雲がやってきた。
頑張れば月山狙えるかと思ったが、悪化に捕まり視界が落ちたりするとことなので今回はここで引き返し。また来よう。
さて、引き返すと決まればお楽しみのスキーだが、せっかくなので少し切れ目まで行って湯殿山を望むこととする。
月山周辺の中では山体尾根筋がはっきりしていて少し男性的でいい感じだ。登ったのは高校生時代かと思うと感慨深い。
さて、改めて滑走に入る。最初は少し固めだが大きくターンを切りながら蔵王を望んだり朝日連峰を望んだり、最高の景色の中のんびり滑っていく。
途中からは斜度も増し、雪も緩くなり気持ちよく滑り降りるが、下に行くに連れて外は固めで中もっちりといったモナカ雪になって少し滑るのに苦労する。
スキー場の下部に着いたくらいでようやく登山者と出会ったともったら、その後も続々と登ってくる。さすがといったところか。
駐車場で再度小休止して振り返って月山・湯殿・姥ヶ岳の三山を望む。
あとは車道沿いにのんびり滑り降りていき駐車スペースまで。
出発したときは1台だったのに10台以上車が停まってちょっとびっくりだ。
そんなこんなで月山をあとにして12時位にお昼を食べようと思っていたら雨が降り出す。
月山までアタックしたらみぞれに捕まるところだった。ナイス判断。
その後は庄内平野に抜け湯田川温泉や酒井の海鮮、蕎麦なんかを食べ山形を満喫したのでした。